変化する香りを楽しむスパイスカレー「CARMA」

変化する香りを楽しむスパイスカレー「CARMA」

2019年にオープンしたスパイスカレーのお店・CARMA。毎週木曜日にコワーキングスペース「三茶WORK」で食べることができる、POPUPのレストランです。また、オンラインショップでは、自宅で本格的なスパイスカレーが作れるキットも販売し、人気を博しています。「カレーづくりの過程は毎回変化がある、それがなにより楽しい」。そう語る店主の徳山さんに、お店を始めたきっかけや、スパイスカレーの魅力を聞きました。

 

 

少しの手間こそおいしさの秘訣

 

もともとITや不動産といった業界で働いていた徳山さん。カレー屋さんを始めるきっかけは、人生の転機を求めて仕事を辞め、アメリカ・ニューヨークに滞在したことでした。ブルックリンの小さなカフェやレストランでさまざまなスパイス料理に出会い、またそこでカジュアルに働くスタイルにも魅了されたのだと言います。そして帰国後は、インド&スパイス料理研究家の渡辺玲氏に師事し、スパイスカレーについて学び始めました。

 

徳山さんが開業を決意した2019年は、コロナ禍の真っ只中。世相を鑑み、実店舗ではなく、オンラインでのスパイスキット販売を始めました。もちろん、最初は手探りです。しかし、Instagramでカレー作りの様子を配信するなど、積極的な発信を続け、徐々にファンが増加していったのだと言います。

 

看板商品は、2024年の「世田谷みやげ」にも選ばれた、チキンカレー&レモンライススパイスキット。徳山さんは「スパイス料理ならではの一手間を楽しみながらつくってほしいですね」と語ります。キットは本格的なスパイスカレーを誰でもつくれるようにする反面、ただ電子レンジに入れればできあがりというものではありません。スパイスや玉ねぎをじっくり炒めるなど、少し手間のかかる工程こそが、おいしさの秘訣なのです。そんなプロセスの面白みをお客様に感じてほしい、それが徳山さんの願いです。

 

 

オフラインでの活動は、現在に至るまでPOPUPが中心。下北線路街でのお披露目から始まり、人のつながりを通じて、活動場所を増やしていきました。今年の2月にはコワーキングスペース「三茶WORK」にて、毎週木曜日の出店を開始。定番のチキンカレーに加えて、季節感を大切にし、旬の野菜を使ったメニューもあります。自家製のアチャール(インドのお漬物)も人気があります。

 

どのカレーでも共通するのは、スパイスや玉ねぎを炒める工程の重要性です。徳山さんは「スパイスカレーでは最初の工程で味の8割が決まる」と語ります。

 

 

オンラインもオフラインも、スパイスで繋がるコミュニティ 

 

CARMAのPOPUPには、幅広いお客様が集まります。コワーキングスペースの利用者はもちろん、地元の方々やWeb上の記事をみて訪れる方などさまざまです。オンラインショップについては、30~40代の女性が中心で、自宅でも本格的なスパイスカレーを楽しみたいという食通の方が多いそう。

 

徳山さんが世田谷での出店を決めたのは、ずっと駒沢に住んでいたこと、バンドをやっていた頃に下北沢でライブを演っていたことからだと言います。世田谷の豊かな文化と、地域のコミュニティが好きなのだと話します。地元の世田谷福祉作業所とコラボレーションするなど、地域との連携も進めています。

 

今後の展開として、202411月末には学芸大学駅の高架下に実店舗をオープン予定です。新しいお店では、昼はカレー、夜はさらにスパイスを使ったおつまみとお酒も楽しめるというスタイルで展開していくそう。

 

オンラインでもオフラインでも、ぜひ、徳山さんの手がける本格的なスパイスカレーを味わってみてください。

 

ご注文はこちらから → CARMAーハックツ!

公式Instagram → CARMA Instagram

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