酒とかりんとうでつながる「東京 世田谷 升本屋」の輪

酒とかりんとうでつながる「東京 世田谷 升本屋」の輪

東京 世田谷 升本屋は、世田谷・北沢に3代続く酒と食品の小売店。「おいしい、ヘルシー、めずらしい」をコンセプトに、店主の梅田さんが自分でもリピートしたいと感じる商品を多数取り揃えています。また、オリジナル商品の「塩みつブラウンかりんとう」は、沖縄の塩と黒糖を使用した逸品。梅田さんは小売の他にも泡盛部やワイン部といったイベントを定期的に開催し、お客様同士のつながりの場も提供しています。毎月発行している「升本屋之素」では梅田さんの想いが綴られ、それをきっかけにお客様との会話が生まれることも。食への深い愛情と、人とのつながりを大切にする姿勢が、この店の魅力を形作っています。

 

 

「おいしい、ヘルシー、めずらしい」を届けたい

 

東京 世田谷 升本屋は、1949年に酒屋として創業。東京飯田橋にて江戸時代より続く升本酒店(現在は酒類問屋「升本総本店」)からの暖簾分けを受ける形で、戦後にお祖父様が北沢に店を構えました。都内には今でも升本という屋号の店が何店舗もあると言います。

 

2代目であるお父様の時代には、お店の周辺は肉屋や魚屋をはじめ沢山の商店で賑わう商店街で、升本屋も酒屋兼食品小売店として営業していました。近所に夜1時まで営業する銭湯があり、風呂上りのお客様が冷えたビールを飲めるようにと時間を合わせて営業するなど、まさに地域密着の商店。    

 

「景気が良い時代だったので色々なものがうまく循環し、忙しかったけれど楽しかった」とお父様は語っているそう。3代目店主の梅田さんは子供のころから品出しやレジの手伝いをしながら、1995年から常勤になり、元々の店舗から現店舗に移した2007年から表舞台を引き継ぎました。

 

東京 世田谷 升本屋で取り扱う商品のコンセプトは「おいしい、ヘルシー、めずらしい」。食べて美味しいことは勿論のこと、添加物を極力使わずに体に優しいこと、地方の隠れた名品など珍しいものであることを重視しています。特にセレクト品は、梅田さん自身が使って納得し、リピートしたいと思う商品を厳選。台所に立つ方がひと手間加えることでぐっと美味しくなるような調味料や食材を取り揃えています。

 

オリジナル商品のかりんとう「塩みつブラウン」はお酒に合うようにと開発されました。一般的なかりんとうとは違     って軽い食感なので、お子様や歯の弱い方にも安心。お味はBasicNobile2つ。Basicは沖縄の塩「ぬちまーす」とあっさりとした伊江島の黒糖を使用し、甘味の奥に軽い塩みと旨味を感じる一品。Nobileはさらに焙煎きな粉とセイロンシナモンをまぶし、懐かしくも新しい味わいです。お酒は勿論のこと、おやつやお茶請けにもぴったりな一品です。

 

 

酒屋で生まれるコミュニティ

 

お客様がお店で買物をするちょっとした時間にも楽しみを見出してもらいたいと、梅田さんは様々な取り組みを行っています。その一つが「升本屋之素」という手書き新聞の発行。200110月から毎月書き続け、今や270号を超えるそう。お店や商品の情報紹介に加え、梅田さんの好きなことや感じたことをコラムにしています。    

「買い物目的で来店された方に向けて、この文章を読んでなにか共感や発見があるといいな」との思いで発信しているそう。「升本屋之素は僕のライフワーク。そこに反応があれば嬉しいですね」と語ってくれました。

 

梅田さんが2007年に店舗を現在の形に変えたのは、お客様とコミュニケーションしやすい店にしたいという理由から。前のお店でも店内に小さな飲食スペースを作ったり、イベントを開催したりしていましたが、それを進化させ「部活」というコンセプトで定期開催するようにしました。

 

最初はお酒の楽しみ方を知ってもらう目的で始めたイベントでしたが、お客さんや友達に声をかけるうちに毎週集まる仲間ができたのだとか。時間を共有することで、梅田さん自身もお客様とのつながりを深め、新しいコミュニティを生み出すことができました。

 

 

小売店が一対一の数分間の買物だけでなく、人と人とがつながる場所になる──。梅田さんは新たな価値を提供できることにやりがいを感じ、今後も小売業と飲食の場の両輪で事業を継続していく予定です。梅田さんの活動で広がるコミュニティの輪、次はあなたも加わってみませんか。

 

ご注文はこちらから → 東京 世田谷 升本屋-ハックツ!

公式HP  東京 世田谷 升本屋 ホームページ

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