ハックツ調査記録
絵本の世界のような、暖かでほっこりした空間──松陰神社前「ふぁんぱん」
三軒茶屋と下高井戸を結ぶ、2両編成の小さな世田谷線。松陰神社前駅で降り、かつて参道として栄えた商店街を進んだ先で出会えるのが、地域に愛されるパン屋「ふぁんぱん」です。 まず目を引くのは、木彫りのようなお店の看板。コック帽を被ったタヌキとキツネが、愛嬌たっぷりに出迎えてくれます。テーマパークのような雰囲気に心惹かれてお店に入ると、さらに素敵な空間が広がっていました。 右を見ても左を見ても、店内のいたる所にカラフルな植物や動物たちのイラスト、そして美味しそうなパンがぎっしり! 調理場の一部は「ふぁんぱん工房」として彩られ、中の様子も覗けます。明るく遊び心のあふれる空間のおかげで、パンを選ぶ時間そのものもウキウキした気分で楽しめます。 個性あふれるお店を素敵に彩ったのは、絵本好きな店長のアイデア。パンや動物たちが登場する絵本をモチーフにした空間作りは、訪れる人にまるで物語の世界に飛び込んだような感覚を与えてくれます。 「街のパン屋さんに行くときは、ポジティブな気分のことが多い」という店長の思いから、その気持ちをさらに盛り上げる工夫が込められた「ふぁんぱん」。その明るい雰囲気に、多くの人が惹きつけられています。 令和元年のオープンから多くの人が足を運ぶようになった「ふぁんぱん」では、お店の雰囲気を反映したような、動物をかたどったパンが人気です。チョコクリーム入りの「くろねこ」やカスタードクリーム入りの「しろねこ」など、見た目や味のバリエーションもさまざま。お客さんのリクエストで作ったパンが、新たな定番になることもあるそうです。 オープン当初から続く「メッセージキャラパン」は、特別感たっぷりの商品。お客さんのリクエストに応じて、好きな形に特別なメッセージを添えたパンを一つひとつ丁寧に作り上げています。 最初は動物の形だけでしたが、次第に楽器やキャラクターなど、さまざまなデザインに派生。お客さんとの会話から細かなニュアンスまで汲み取ることで、心のこもったオーダーメイドが実現しています。大切な人への想いを反映できるのも、ゆっくり話せる環境があるからこそです。 街とのつながりを感じられるパンも人気です。松陰神社前商店街のキャラクター「しょーいんくん」をモチーフにした「しょういんチョコバナナ」は、遊び心から生まれた商品。細長く可愛い顔に、バナナジャムとチョコのコーティングが甘く優しい味わいで、今では定番の人気商品となっています。 さらに、商店街のお肉屋さんとコラボレーションした「しょういんコロッケサンド」も注目の一品。お肉屋さんがふぁんぱんを訪れたことをきっかけに生まれたこちらのパンは、地元の味がぎゅっと詰まった数量限定の特別な商品です。 生活に寄り添うパン屋として、毎日食べられるパンも充実。中でも人気No.1の塩バターパンは、バケット生地にバターを挟んで焼き上げた逸品。トッピングの塩の粒がアクセントとなり、一口ごとにジュワッと豊かな風味が広がります。 また、豆乳や甘酒を使用した食パンは、店長が試行錯誤を重ねて作り上げた自信作。ヘルシーながらも風味豊かで、体にも嬉しいパンとして評判です。...
絵本の世界のような、暖かでほっこりした空間──松陰神社前「ふぁんぱん」
三軒茶屋と下高井戸を結ぶ、2両編成の小さな世田谷線。松陰神社前駅で降り、かつて参道として栄えた商店街を進んだ先で出会えるのが、地域に愛されるパン屋「ふぁんぱん」です。 まず目を引くのは、木彫りのようなお店の看板。コック帽を被ったタヌキとキツネが、愛嬌たっぷりに出迎えてくれます。テーマパークのような雰囲気に心惹かれてお店に入ると、さらに素敵な空間が広がっていました。 右を見ても左を見ても、店内のいたる所にカラフルな植物や動物たちのイラスト、そして美味しそうなパンがぎっしり! 調理場の一部は「ふぁんぱん工房」として彩られ、中の様子も覗けます。明るく遊び心のあふれる空間のおかげで、パンを選ぶ時間そのものもウキウキした気分で楽しめます。 個性あふれるお店を素敵に彩ったのは、絵本好きな店長のアイデア。パンや動物たちが登場する絵本をモチーフにした空間作りは、訪れる人にまるで物語の世界に飛び込んだような感覚を与えてくれます。 「街のパン屋さんに行くときは、ポジティブな気分のことが多い」という店長の思いから、その気持ちをさらに盛り上げる工夫が込められた「ふぁんぱん」。その明るい雰囲気に、多くの人が惹きつけられています。 令和元年のオープンから多くの人が足を運ぶようになった「ふぁんぱん」では、お店の雰囲気を反映したような、動物をかたどったパンが人気です。チョコクリーム入りの「くろねこ」やカスタードクリーム入りの「しろねこ」など、見た目や味のバリエーションもさまざま。お客さんのリクエストで作ったパンが、新たな定番になることもあるそうです。 オープン当初から続く「メッセージキャラパン」は、特別感たっぷりの商品。お客さんのリクエストに応じて、好きな形に特別なメッセージを添えたパンを一つひとつ丁寧に作り上げています。 最初は動物の形だけでしたが、次第に楽器やキャラクターなど、さまざまなデザインに派生。お客さんとの会話から細かなニュアンスまで汲み取ることで、心のこもったオーダーメイドが実現しています。大切な人への想いを反映できるのも、ゆっくり話せる環境があるからこそです。 街とのつながりを感じられるパンも人気です。松陰神社前商店街のキャラクター「しょーいんくん」をモチーフにした「しょういんチョコバナナ」は、遊び心から生まれた商品。細長く可愛い顔に、バナナジャムとチョコのコーティングが甘く優しい味わいで、今では定番の人気商品となっています。 さらに、商店街のお肉屋さんとコラボレーションした「しょういんコロッケサンド」も注目の一品。お肉屋さんがふぁんぱんを訪れたことをきっかけに生まれたこちらのパンは、地元の味がぎゅっと詰まった数量限定の特別な商品です。 生活に寄り添うパン屋として、毎日食べられるパンも充実。中でも人気No.1の塩バターパンは、バケット生地にバターを挟んで焼き上げた逸品。トッピングの塩の粒がアクセントとなり、一口ごとにジュワッと豊かな風味が広がります。 また、豆乳や甘酒を使用した食パンは、店長が試行錯誤を重ねて作り上げた自信作。ヘルシーながらも風味豊かで、体にも嬉しいパンとして評判です。...
東京農業大学の“実り”を味わう。美味しく健康な食品を届ける農大発ベンチャー「メルカード」
東京農業大学(以下、東京農大)は長い歴史を誇る私立の農業大学。小田急線経堂駅からバスで15分ほどの場所に位置する世田谷キャンパスは、100種類を超える樹木の緑に包まれた環境で、地域の人たちにとっても憩いの場になっています。また、最先端の研究に取り組む学生や、農家や養蜂家として活躍する卒業生たちが集う学園祭「収穫祭」は、毎年多くの来場者で賑わっています。 そんな東京農大で産声を上げた企業、それがスペイン語で「市場」(MERCADO)を意味する「東京農大発 株式会社メルカード」です。2004年に東京農大の教員によって設立され、学生とともに成長してきたメルカードは現在、東京農大が培ってきたネットワークを活用し、最新の研究成果や地域の特色ある農産物を扱っています。 メルカードはオンラインショップに加え、世田谷キャンパスで2023年に竣工した「国際センター」内にある「農大マルシェ」も運営しています。さまざまな方法で農大発の商品を届け、多くの人に愛されているメルカード。会社の成り立ちや人気商品について、メルカードの三浦海翔さんにお話を伺いました。 農大生がペルーで出会ったスーパーフルーツ「カムカム」 メルカードの設立は約20年前に遡ります。当時の学長の「学生ベンチャーを立ち上げたい」という思いを受け、農大卒業生の商品を販売するオンラインショップ事業がスタートしました。その後、ビジネスとして成長を遂げたのは、現在もメルカードの社長を務める豊原秀和教授が社長に就任してからのこと。豊原教授が研究していたフルーツ「カムカム」が、メルカードの名物商品となったのです。 現在もメルカードの一番人気商品であるカムカムは、地球上で知られる植物の中で最もビタミンCが多く含まれるフルーツ。100g中2,800mgという数字はアセロラの2倍、レモンの60倍ほどと伺い、その数値に驚かされました。「東京農大」の文字が堂々とあしらわれたドリンク缶は、酸味と甘味のバランスが絶妙で、朝食やおやつタイムなど、いつでも楽しめるフルーティな味わい。忙しい日々のビタミン補給や仕事後のリフレッシュにもぴったりです。 東京農大とカムカムの出会いは20年以上前、農大の学生だった鈴木孝幸さんが語学留学でペルーを訪れた時のこと。ペルーのアマゾン川流域にのみ生息していたカムカムは、その当時あまり価値が認められておらず、積極的に栽培されることはありませんでした。しかし鈴木さんはカムカムの可能性を見出し、ビタミンCに特化したフルーツとして品種改良と普及を推進。経済的な事情から、やむを得ず麻薬の原料となるコカを栽培していた現地農家の転作も支え、フェアトレードを推進していきました。 鈴木さんが農大で学んだ「接ぎ木」の技術を駆使して育てられたカムカムはその後、豊原教授が所属する熱帯作物学研究室で商品化されました。大学内でレシピや商品開発を行うと同時に、カムカムを普及するための協会も設立され、多くの人の手に届くようになりました。研究室からメルカードに事業が引き継がれると、カムカムドリンクは名物商品として人気を集め、東京農大の入学式で新入生に配られるほどの定番商品となったのです。 他の農大発ベンチャーと共同開発したサプリメントや、果汁を濃縮した料理用エキスやグミなど、カムカムを活用した商品ラインアップも広がっています。歴史の詰まったスーパーフルーツに、ぜひ一度トライしてみてください。 思わず迷ってしまいそう!個性豊かな蜂蜜たち メルカードの運営する「農大マルシェ」には、カムカム以外にもたくさんの加工食品が並んでいます。中でも目を引くのが、他ではあまりお目にかかれない多種多様な蜂蜜たち。かなりの量と種類を取り揃えていますが、収穫祭では一部商品が売り切れてしまうほどの人気なのだとか。東京農大の学生サークル「ミツバチ研究会」とも連携した品揃えは、一見の価値ありです。 ミツバチが自由に複数の花蜜を集めることから名付けられた「百花」は、季節によって変わる味わいが特徴。優しい甘さで癖がなく、日本最高級品とも呼ばれる「とちの蜂蜜」や、梨やラベンダーの味わいが楽しめる珍しい商品まで扱っています。 これらの蜂蜜を生産しているのも、東京農大で学んだ卒業生たち。中には東京農大のつながりがあるからこそ提供してもらえる、他ではなかなか手に入らない逸品も。卒業生たちの工夫と愛情が込められた蜂蜜には、全種類試してみたくなる魅力がありました。 畑と市場で、顔の見える付き合いを 全国各地に広がる卒業生ネットワークを活用し、現役学生やメルカードのメンバーが自ら農地に足を運ぶことも少なくありません。例えば、農大卒業生が中心となり、千葉県で有機・無農薬農業を行うNPO法人「農と人を拓く学び舎向志朋」が管理する畑では、農薬や化学肥料を使わずに栽培されたさつまいもを収穫し、学生に人気のスイートポテトなどに活用しています。同じく千葉の畑で学生が育てた「えごま」から抽出した油は見た目も美しく、魅力的な仕上がりです。 今回お話を聞かせてくれた三浦さん自身も東京農大の卒業生。柿の甘さと醤油の風味がマッチした、フルーティでまろやかな「八珍柿ドレッシング」は同級生が実家を継いで作ったものだと、嬉しそうに教えてくれました。 400年以上の歴史を持つ「柴海農園」の野菜ジャムやピクルスも人気の商品で、メルカードのSNSでは栄養科学科の学生が考案したアレンジレシピとともに紹介されることも。学生たちの新鮮なアイデアと顔の見える生産者とのつながりが、より身近で温かい存在に感じられます。 農業を幅広く学べる東京農大ですが、マーケティングや販売を実践できる機会はまだそれほど多くないのだとか。現役の学生がメルカードでインターンとして働きながら、卒業生達の思いを聞いて商品を扱う。新旧さまざまな農法や実践的なノウハウなど、座学だけでは学べない「生の体験」が、学生にとっては貴重な学びとなり、利用者にとっても信頼を深めることにつながっています。 長年の蓄積と最先端の実りを食卓で味わう 世田谷キャンパス内で「農大マルシェ」を始めたことで、通販だけでなく、利用者の生の声も聞こえるようになったと語る三浦さん。毎日のご飯のおともとして、現農大学長の江口文陽教授がヤマブシタケの研究をもとに作った「江口文味噌」に加え、さまざまな瓶詰め食品も扱うようになりました。取り扱う商品の基準を尋ねると「全国各地から選ぶことです。卒業生は各地にいるので、さまざまな地域の食材や味を伝えられれば」という想いを教えてくれました。 メルカードが扱う商品には、カムカムや貴重な蜂蜜などの珍しい商品、日本各地で活躍する卒業生たちがこだわった作物など、東京農大が一世紀以上にわたって培ってきた実りがぎゅっと詰まっています。私たちの日常生活に欠かせない食、そしてその背景にある深い歴史や最先端の研究に触れながら、美味しく健康的な商品を生活に取り入れてみてください。...
東京農業大学の“実り”を味わう。美味しく健康な食品を届ける農大発ベンチャー「メルカード」
東京農業大学(以下、東京農大)は長い歴史を誇る私立の農業大学。小田急線経堂駅からバスで15分ほどの場所に位置する世田谷キャンパスは、100種類を超える樹木の緑に包まれた環境で、地域の人たちにとっても憩いの場になっています。また、最先端の研究に取り組む学生や、農家や養蜂家として活躍する卒業生たちが集う学園祭「収穫祭」は、毎年多くの来場者で賑わっています。 そんな東京農大で産声を上げた企業、それがスペイン語で「市場」(MERCADO)を意味する「東京農大発 株式会社メルカード」です。2004年に東京農大の教員によって設立され、学生とともに成長してきたメルカードは現在、東京農大が培ってきたネットワークを活用し、最新の研究成果や地域の特色ある農産物を扱っています。 メルカードはオンラインショップに加え、世田谷キャンパスで2023年に竣工した「国際センター」内にある「農大マルシェ」も運営しています。さまざまな方法で農大発の商品を届け、多くの人に愛されているメルカード。会社の成り立ちや人気商品について、メルカードの三浦海翔さんにお話を伺いました。 農大生がペルーで出会ったスーパーフルーツ「カムカム」 メルカードの設立は約20年前に遡ります。当時の学長の「学生ベンチャーを立ち上げたい」という思いを受け、農大卒業生の商品を販売するオンラインショップ事業がスタートしました。その後、ビジネスとして成長を遂げたのは、現在もメルカードの社長を務める豊原秀和教授が社長に就任してからのこと。豊原教授が研究していたフルーツ「カムカム」が、メルカードの名物商品となったのです。 現在もメルカードの一番人気商品であるカムカムは、地球上で知られる植物の中で最もビタミンCが多く含まれるフルーツ。100g中2,800mgという数字はアセロラの2倍、レモンの60倍ほどと伺い、その数値に驚かされました。「東京農大」の文字が堂々とあしらわれたドリンク缶は、酸味と甘味のバランスが絶妙で、朝食やおやつタイムなど、いつでも楽しめるフルーティな味わい。忙しい日々のビタミン補給や仕事後のリフレッシュにもぴったりです。 東京農大とカムカムの出会いは20年以上前、農大の学生だった鈴木孝幸さんが語学留学でペルーを訪れた時のこと。ペルーのアマゾン川流域にのみ生息していたカムカムは、その当時あまり価値が認められておらず、積極的に栽培されることはありませんでした。しかし鈴木さんはカムカムの可能性を見出し、ビタミンCに特化したフルーツとして品種改良と普及を推進。経済的な事情から、やむを得ず麻薬の原料となるコカを栽培していた現地農家の転作も支え、フェアトレードを推進していきました。 鈴木さんが農大で学んだ「接ぎ木」の技術を駆使して育てられたカムカムはその後、豊原教授が所属する熱帯作物学研究室で商品化されました。大学内でレシピや商品開発を行うと同時に、カムカムを普及するための協会も設立され、多くの人の手に届くようになりました。研究室からメルカードに事業が引き継がれると、カムカムドリンクは名物商品として人気を集め、東京農大の入学式で新入生に配られるほどの定番商品となったのです。 他の農大発ベンチャーと共同開発したサプリメントや、果汁を濃縮した料理用エキスやグミなど、カムカムを活用した商品ラインアップも広がっています。歴史の詰まったスーパーフルーツに、ぜひ一度トライしてみてください。 思わず迷ってしまいそう!個性豊かな蜂蜜たち メルカードの運営する「農大マルシェ」には、カムカム以外にもたくさんの加工食品が並んでいます。中でも目を引くのが、他ではあまりお目にかかれない多種多様な蜂蜜たち。かなりの量と種類を取り揃えていますが、収穫祭では一部商品が売り切れてしまうほどの人気なのだとか。東京農大の学生サークル「ミツバチ研究会」とも連携した品揃えは、一見の価値ありです。 ミツバチが自由に複数の花蜜を集めることから名付けられた「百花」は、季節によって変わる味わいが特徴。優しい甘さで癖がなく、日本最高級品とも呼ばれる「とちの蜂蜜」や、梨やラベンダーの味わいが楽しめる珍しい商品まで扱っています。 これらの蜂蜜を生産しているのも、東京農大で学んだ卒業生たち。中には東京農大のつながりがあるからこそ提供してもらえる、他ではなかなか手に入らない逸品も。卒業生たちの工夫と愛情が込められた蜂蜜には、全種類試してみたくなる魅力がありました。 畑と市場で、顔の見える付き合いを 全国各地に広がる卒業生ネットワークを活用し、現役学生やメルカードのメンバーが自ら農地に足を運ぶことも少なくありません。例えば、農大卒業生が中心となり、千葉県で有機・無農薬農業を行うNPO法人「農と人を拓く学び舎向志朋」が管理する畑では、農薬や化学肥料を使わずに栽培されたさつまいもを収穫し、学生に人気のスイートポテトなどに活用しています。同じく千葉の畑で学生が育てた「えごま」から抽出した油は見た目も美しく、魅力的な仕上がりです。 今回お話を聞かせてくれた三浦さん自身も東京農大の卒業生。柿の甘さと醤油の風味がマッチした、フルーティでまろやかな「八珍柿ドレッシング」は同級生が実家を継いで作ったものだと、嬉しそうに教えてくれました。 400年以上の歴史を持つ「柴海農園」の野菜ジャムやピクルスも人気の商品で、メルカードのSNSでは栄養科学科の学生が考案したアレンジレシピとともに紹介されることも。学生たちの新鮮なアイデアと顔の見える生産者とのつながりが、より身近で温かい存在に感じられます。 農業を幅広く学べる東京農大ですが、マーケティングや販売を実践できる機会はまだそれほど多くないのだとか。現役の学生がメルカードでインターンとして働きながら、卒業生達の思いを聞いて商品を扱う。新旧さまざまな農法や実践的なノウハウなど、座学だけでは学べない「生の体験」が、学生にとっては貴重な学びとなり、利用者にとっても信頼を深めることにつながっています。 長年の蓄積と最先端の実りを食卓で味わう 世田谷キャンパス内で「農大マルシェ」を始めたことで、通販だけでなく、利用者の生の声も聞こえるようになったと語る三浦さん。毎日のご飯のおともとして、現農大学長の江口文陽教授がヤマブシタケの研究をもとに作った「江口文味噌」に加え、さまざまな瓶詰め食品も扱うようになりました。取り扱う商品の基準を尋ねると「全国各地から選ぶことです。卒業生は各地にいるので、さまざまな地域の食材や味を伝えられれば」という想いを教えてくれました。 メルカードが扱う商品には、カムカムや貴重な蜂蜜などの珍しい商品、日本各地で活躍する卒業生たちがこだわった作物など、東京農大が一世紀以上にわたって培ってきた実りがぎゅっと詰まっています。私たちの日常生活に欠かせない食、そしてその背景にある深い歴史や最先端の研究に触れながら、美味しく健康的な商品を生活に取り入れてみてください。...
家族で過ごす時間のそばに。下北沢「ショコラ・ダ・ファミリア」が届ける優しいチョコレート
若者やファミリー層など、多くの人々で賑わう下北沢。小田急線下北沢駅の南西口から徒歩1分、しもきた駅前洋食ボナボナペティの入り口に店を構える「ショコラ・ダ・ファミリア」は、そんな街の暮らしに溶け込むチョコレート専門店です。創業から8年、「家族のチョコレート」をテーマに愛され続けるその魅力についてお話を伺いました。 老舗ショコラティエのチョコレートを現代の暮らしに お話を聞かせてくれたのは、ショコラ・ダ・ファミリアを運営する7R Confectioneryの前田奈那さん。航空会社での海外勤務などを経て東京で結婚・出産したのち、2016年からチョコレートの事業をスタート。その背景には、小さい頃からの経験がありました。 前田さん「私の祖父は戦後間もなく、京都でショコラティエ『フランス屋製菓』を立ち上げました。チョコレートを贈って喜ばれた経験から、飴屋への丁稚奉公を経て創業したと聞いています。両親が事業を引き継いでからも、関西の百貨店を中心に全国にお届けしてきました。私自身も幼少期から家業を手伝っていたので、チョコレートはとても身近な存在だったんです」。 派手ではないけれど誠実で、ほろりとした口どけ。日本人の口にぴったりの、程よい甘さとフレーバー。そんな70年以上の歴史を持つフランス屋製菓のレシピを、現代の暮らしに合う形で届けたいという想いから、ショコラ・ダ・ファミリアの商品が生まれました。 前田さんが目指したのは「家族で囲んで食べて、ほっとするようなチョコレート」。安心感のある味わいはそのままに、忙しい日々の中でも自然と会話が生まれるよう、パッケージや届け方に工夫を詰め込みました。 定番の「カラフルショコラ」は、一口サイズの小さなチョコレートを10種類ものフレーバーで楽しめる人気商品。馴染みある「ミルク」や「スイート」、京都らしさを感じる「抹茶」や「ほうじ茶」など、バラエティ豊かな味わいはすべて試してみたくなります。好きな色の袋を選んだり、味の感想を言い合ったりと、自然とコミュニケーションが広がるような仕掛けは、「チョコレートを通じて会話のキャッチボールが生まれたら」という前田さんの願いが反映されたものです。 一人でおいしく、みんなでもっと楽しく。お土産としても人気が高い「カラフルショコラ」は、リボンモチーフが印象的なギフトボックスも用意されています。丁寧に作られた華やかさのあるパッケージは、贈る側も受け取る側も心が弾むような魅力にあふれています。 思いがつながるコラボレーション もう一つのおすすめ商品が「バークチョコレート」(バークはフランス語で「木の皮」を意味する言葉)。大きさが不揃いなチョコレートがたっぷり袋に詰められており、自分の好みのサイズに割って楽しむスタイルなので、食べる人の個性が現れることが特徴です。小分けにして少しずつ食べたり、大胆にかじったり。こちらも一緒に食べる相手との会話が弾むきっかけになってくれること間違いなしです。 ミルク、ビターの2種類が用意されたバークチョコレートには、シリアルとナッツがたっぷり含まれ、香ばしさやザクザクとした歯ごたえが楽しめます。クラフト感あふれる商品として、前田さんのお取引先の紹介で出会った「新潟亀田 わたご酒店」の店主にも気に入られ、わたご酒店の店舗でショコラ・ダ・ファミリアの製品を取り扱うきっかけになりました。 「わたご酒店の店主も家業を継いだ方でした。チョコレートと日本酒でジャンルは違いますが、どこか通じ合う部分を感じたんです。ナッツの穀物らしい風味が感じられるバークチョコレートをおすすめしたら、とても喜んでいただけました」と前田さん。縁を通じて広がるショコラ・ダ・ファミリアの製品は、これだけではありません。 大きく開けた猫の口からチョコが見える、なんとも可愛らしいこちらの商品は「カラフルショコラ ちよこ」。一箱につき50円が保護猫支援団体「Love&Co.」に寄付される、社会貢献にもつながる商品です。イラストのモデルになったのは、長らく引き取り手の見つからなかった保護猫「チヨ子」さん。その名前が「チョコレート」に縁深いのは偶然の一致だそうです。 Love&Co.はイラストやグッズの売り上げを保護猫支援に充ててきましたが、チョコレート企画を進めていたタイミングで、前田さんのチョコレートに出会ったことがきっかけで協業がスタート。偶然から生まれた縁が広がり、猫好きの方々にも愛されるファンの多い商品となりました。そして販売を始めて数年後、チヨ子にも引き取り手が見つかったといいます。 地域に根ざし、広がる家族のチョコレート 前田さんが下北沢でお店を始めた理由の一つは、近くにお菓子屋さんが少なかったこと。「電車でわざわざ買いに行かなくても、下北沢で手土産を買える場所があれば」という思いから、初めての実店舗がスタートしました。当初はどう受け入れられるか不安もあったそうですが、老若男女を問わず多くの人が訪れる場所になりました。 店舗では「この前に買ったチョコレートが美味しかった!」「パートナーに渡したいんです」といった会話が交わされ、オンライン販売では遠方に住む家族への贈り物としても利用されているそう。お客さんそれぞれが持つ、家族や大切な人との時間に、ショコラ・ダ・ファミリアのチョコレートが受け入れられている様子が伺えました。 「いろいろ食べ比べもしたけれど、やっぱり自分の家のチョコレートの味が好き」と微笑む前田さん。店舗での販売やイベント出店を通じ、地域との縁を深めながら、家族から受け継いだ大切な味わいを多くの人に広げていく。そんなショコラ・ダ・ファミリアのチョコレートを手に、家族や大切な人との時間を楽しんでみてください。...
家族で過ごす時間のそばに。下北沢「ショコラ・ダ・ファミリア」が届ける優しいチョコレート
若者やファミリー層など、多くの人々で賑わう下北沢。小田急線下北沢駅の南西口から徒歩1分、しもきた駅前洋食ボナボナペティの入り口に店を構える「ショコラ・ダ・ファミリア」は、そんな街の暮らしに溶け込むチョコレート専門店です。創業から8年、「家族のチョコレート」をテーマに愛され続けるその魅力についてお話を伺いました。 老舗ショコラティエのチョコレートを現代の暮らしに お話を聞かせてくれたのは、ショコラ・ダ・ファミリアを運営する7R Confectioneryの前田奈那さん。航空会社での海外勤務などを経て東京で結婚・出産したのち、2016年からチョコレートの事業をスタート。その背景には、小さい頃からの経験がありました。 前田さん「私の祖父は戦後間もなく、京都でショコラティエ『フランス屋製菓』を立ち上げました。チョコレートを贈って喜ばれた経験から、飴屋への丁稚奉公を経て創業したと聞いています。両親が事業を引き継いでからも、関西の百貨店を中心に全国にお届けしてきました。私自身も幼少期から家業を手伝っていたので、チョコレートはとても身近な存在だったんです」。 派手ではないけれど誠実で、ほろりとした口どけ。日本人の口にぴったりの、程よい甘さとフレーバー。そんな70年以上の歴史を持つフランス屋製菓のレシピを、現代の暮らしに合う形で届けたいという想いから、ショコラ・ダ・ファミリアの商品が生まれました。 前田さんが目指したのは「家族で囲んで食べて、ほっとするようなチョコレート」。安心感のある味わいはそのままに、忙しい日々の中でも自然と会話が生まれるよう、パッケージや届け方に工夫を詰め込みました。 定番の「カラフルショコラ」は、一口サイズの小さなチョコレートを10種類ものフレーバーで楽しめる人気商品。馴染みある「ミルク」や「スイート」、京都らしさを感じる「抹茶」や「ほうじ茶」など、バラエティ豊かな味わいはすべて試してみたくなります。好きな色の袋を選んだり、味の感想を言い合ったりと、自然とコミュニケーションが広がるような仕掛けは、「チョコレートを通じて会話のキャッチボールが生まれたら」という前田さんの願いが反映されたものです。 一人でおいしく、みんなでもっと楽しく。お土産としても人気が高い「カラフルショコラ」は、リボンモチーフが印象的なギフトボックスも用意されています。丁寧に作られた華やかさのあるパッケージは、贈る側も受け取る側も心が弾むような魅力にあふれています。 思いがつながるコラボレーション もう一つのおすすめ商品が「バークチョコレート」(バークはフランス語で「木の皮」を意味する言葉)。大きさが不揃いなチョコレートがたっぷり袋に詰められており、自分の好みのサイズに割って楽しむスタイルなので、食べる人の個性が現れることが特徴です。小分けにして少しずつ食べたり、大胆にかじったり。こちらも一緒に食べる相手との会話が弾むきっかけになってくれること間違いなしです。 ミルク、ビターの2種類が用意されたバークチョコレートには、シリアルとナッツがたっぷり含まれ、香ばしさやザクザクとした歯ごたえが楽しめます。クラフト感あふれる商品として、前田さんのお取引先の紹介で出会った「新潟亀田 わたご酒店」の店主にも気に入られ、わたご酒店の店舗でショコラ・ダ・ファミリアの製品を取り扱うきっかけになりました。 「わたご酒店の店主も家業を継いだ方でした。チョコレートと日本酒でジャンルは違いますが、どこか通じ合う部分を感じたんです。ナッツの穀物らしい風味が感じられるバークチョコレートをおすすめしたら、とても喜んでいただけました」と前田さん。縁を通じて広がるショコラ・ダ・ファミリアの製品は、これだけではありません。 大きく開けた猫の口からチョコが見える、なんとも可愛らしいこちらの商品は「カラフルショコラ ちよこ」。一箱につき50円が保護猫支援団体「Love&Co.」に寄付される、社会貢献にもつながる商品です。イラストのモデルになったのは、長らく引き取り手の見つからなかった保護猫「チヨ子」さん。その名前が「チョコレート」に縁深いのは偶然の一致だそうです。 Love&Co.はイラストやグッズの売り上げを保護猫支援に充ててきましたが、チョコレート企画を進めていたタイミングで、前田さんのチョコレートに出会ったことがきっかけで協業がスタート。偶然から生まれた縁が広がり、猫好きの方々にも愛されるファンの多い商品となりました。そして販売を始めて数年後、チヨ子にも引き取り手が見つかったといいます。 地域に根ざし、広がる家族のチョコレート 前田さんが下北沢でお店を始めた理由の一つは、近くにお菓子屋さんが少なかったこと。「電車でわざわざ買いに行かなくても、下北沢で手土産を買える場所があれば」という思いから、初めての実店舗がスタートしました。当初はどう受け入れられるか不安もあったそうですが、老若男女を問わず多くの人が訪れる場所になりました。 店舗では「この前に買ったチョコレートが美味しかった!」「パートナーに渡したいんです」といった会話が交わされ、オンライン販売では遠方に住む家族への贈り物としても利用されているそう。お客さんそれぞれが持つ、家族や大切な人との時間に、ショコラ・ダ・ファミリアのチョコレートが受け入れられている様子が伺えました。 「いろいろ食べ比べもしたけれど、やっぱり自分の家のチョコレートの味が好き」と微笑む前田さん。店舗での販売やイベント出店を通じ、地域との縁を深めながら、家族から受け継いだ大切な味わいを多くの人に広げていく。そんなショコラ・ダ・ファミリアのチョコレートを手に、家族や大切な人との時間を楽しんでみてください。...
生地とプロセスにこだわる「わくわく祖師谷」でのパンづくり
小田急線祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩数分。ウルトラマンに登場する怪獣「カネゴン」が目印の「わくわく祖師谷」では、手作り生地にこだわったパンやラスク、クッキーなどが店頭で販売されています。季節ごとに異なるバリエーションがおいしく、遊び心に溢れたネーミングが印象的なパンたちは、パン職人の村田敏夫さんが生地作りから手がけたもの。製造工程の一部には、就労継続支援B型事業の利用者さんも携わっています。 大手ベーカリーで学んだ生地作りが味の基礎 わくわく祖師谷で16年間パン作りに携わる村田さん。パンの専門学校を卒業後、大手ベーカリーで5年間パン職人を務めたのち、知人の紹介で開所から間もないわくわく祖師谷に就職しました。福祉センターの跡地を世田谷区から借り受けて開所したわくわく祖師谷では、福祉施設とパン店を併設することが決まっており、2009年当時では全国的にも珍しい取り組みだったと言います。 わくわく祖師谷のパンのベースになっているのは、村田さんが前職で学んだ生地作り。長い時間発酵させることでふわふわ感が生まれる食パンや、惣菜やクリームに合わせた味わいのバターロール、ほんのり硬いソフトフランスなど、パンの種類に応じた生地を手作りしています。 一番人気はあんぱんやレアチーズなど、バリエーション豊かな「もちもちシリーズ」。その名の通りもちもちの生地の秘訣は、小麦粉に熱湯を加えてこねる湯種(ゆだね)にあるそう。季節に応じて変わるラインナップが多くの方に愛されています。 天然酵母と自家製酵母を使ったパンも、人気メニューのひとつ。ハードな食感がおいしいパンは、コンテストでの入賞経験もあり、村上さんの得意分野だそうです。通常のパンよりも製造に時間がかかり多くは作れませんが、そこには村上さんのこだわりが詰まっています。 それぞれができることを大切に 毎朝のパン作りは午前9時からスタート。生地をこねて発酵させ、成形して焼くまでの工程は村田さんとスタッフの2名が担当しています。就労継続支援B型事業の利用者さんは午前9時半に施設を訪れたのち、掃除や洗い物、翌日のための仕込みや計量を手伝い、わくわく祖師谷でのパン作りをサポートしています。メロンパンの皮など、一部の生地は利用者さんとスタッフが一緒に作ることもあります。 最近はわくわく祖師谷のパンが人気で村田さんの手が追いつかず、利用者さんと一緒にじっくりパンを作る機会も減ってしまったそう。そこで店頭での販売用とは別に、施設の利用者さん自身が食べるためのパンを作る機会を定期的に設けるようになりました。「それぞれの個性がパンの形や模様にも現れるんです。上手に作ることよりも、楽しんでもらうことを大切にしています」と村田さんは教えてくれました。 美味しく安心できるパンをこれからも ...
生地とプロセスにこだわる「わくわく祖師谷」でのパンづくり
小田急線祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩数分。ウルトラマンに登場する怪獣「カネゴン」が目印の「わくわく祖師谷」では、手作り生地にこだわったパンやラスク、クッキーなどが店頭で販売されています。季節ごとに異なるバリエーションがおいしく、遊び心に溢れたネーミングが印象的なパンたちは、パン職人の村田敏夫さんが生地作りから手がけたもの。製造工程の一部には、就労継続支援B型事業の利用者さんも携わっています。 大手ベーカリーで学んだ生地作りが味の基礎 わくわく祖師谷で16年間パン作りに携わる村田さん。パンの専門学校を卒業後、大手ベーカリーで5年間パン職人を務めたのち、知人の紹介で開所から間もないわくわく祖師谷に就職しました。福祉センターの跡地を世田谷区から借り受けて開所したわくわく祖師谷では、福祉施設とパン店を併設することが決まっており、2009年当時では全国的にも珍しい取り組みだったと言います。 わくわく祖師谷のパンのベースになっているのは、村田さんが前職で学んだ生地作り。長い時間発酵させることでふわふわ感が生まれる食パンや、惣菜やクリームに合わせた味わいのバターロール、ほんのり硬いソフトフランスなど、パンの種類に応じた生地を手作りしています。 一番人気はあんぱんやレアチーズなど、バリエーション豊かな「もちもちシリーズ」。その名の通りもちもちの生地の秘訣は、小麦粉に熱湯を加えてこねる湯種(ゆだね)にあるそう。季節に応じて変わるラインナップが多くの方に愛されています。 天然酵母と自家製酵母を使ったパンも、人気メニューのひとつ。ハードな食感がおいしいパンは、コンテストでの入賞経験もあり、村上さんの得意分野だそうです。通常のパンよりも製造に時間がかかり多くは作れませんが、そこには村上さんのこだわりが詰まっています。 それぞれができることを大切に 毎朝のパン作りは午前9時からスタート。生地をこねて発酵させ、成形して焼くまでの工程は村田さんとスタッフの2名が担当しています。就労継続支援B型事業の利用者さんは午前9時半に施設を訪れたのち、掃除や洗い物、翌日のための仕込みや計量を手伝い、わくわく祖師谷でのパン作りをサポートしています。メロンパンの皮など、一部の生地は利用者さんとスタッフが一緒に作ることもあります。 最近はわくわく祖師谷のパンが人気で村田さんの手が追いつかず、利用者さんと一緒にじっくりパンを作る機会も減ってしまったそう。そこで店頭での販売用とは別に、施設の利用者さん自身が食べるためのパンを作る機会を定期的に設けるようになりました。「それぞれの個性がパンの形や模様にも現れるんです。上手に作ることよりも、楽しんでもらうことを大切にしています」と村田さんは教えてくれました。 美味しく安心できるパンをこれからも ...
スキップしたいくらい楽しい時間を「WARU WARU DONUT」
三軒茶屋のゆったりとした住宅街にお店を構えるWARU WARU DONUT。オーナーさんは、ちょっとジャンクなものを楽しみながら食べることを「ワル」と表現します。お店のコンセプトは「The Best Partner For Skip.」。スキップしたいくらい楽しい気分をさらに盛り上げてくれる、そんなドーナツ店をご紹介します。 ジャンクで「ワル」なのにオーガニック お店まで歩いていくと、大きな窓に描かれた猫のキャラクターや、扉に付けられたドーナツ型の把手など、入る前からワクワクした気持ちに。店内のショーケースには、シュガーやきな粉がまぶされたシンプルなドーナツから、大きなチョコレートやストロベリーチョコでデコレーションされたカラフルなドーナツまで多種多様なものが並び、ワルな欲望が刺激されます。 見た目はジャンクですが、揚げ油に上質な純なたね油を使用するなど、身体に優しい素材が使われています。オーガニックな素材に辿り着いたのは、美味しいドーナツを作りたいと突き詰めていった結果なのだとか。背徳感を楽しみながらも、罪悪感を感じない。そんな贅沢を実現するドーナツは、幅広い方の「ワル」を叶えてくれるに違いありません。 イースト・ファッション・バター、生地ラインナップも楽しい WARU WARU DONUTの商品ラインナップは、生地別に3カテゴリあります。 まずはイーストドーナツ。材料や製法の検討を何度も繰り返して生み出した生地は、しっとりとふんわりを両立した自慢の味です。低温でゆっくり時間をかけて発酵させることがカギとのことで、日々の気温や湿度を見ながら工程を調整しています。きな粉やシナモンをまぶしたものから、目を引くデコレーションの施されたものまで、繊細な生地を活かしたドーナツを気分に合わせて選べます。 次に、ファッションドーナツ。サクサクとしっとりを両方楽しめる生地で、特に大人の女性に人気です。季節に合わせて、ココア生地やチョコレートトッピングなど、さまざまなバリエーションも楽しめます。コアなファンも多く、ファッションドーナツだけを全種類買われる方もいらっしゃるほどの人気商品です。 最後に、バタードーナツ。食べ応えのあるずっしりとした生地と、たっぷりのバターが美味しいドーナツです。もともとはお土産やギフト用として、日持ちするドーナツをつくろうと商品開発をしたのだとか。油で揚げていないことから、ご年配の方にも食べやすいと人気です。 ...
スキップしたいくらい楽しい時間を「WARU WARU DONUT」
三軒茶屋のゆったりとした住宅街にお店を構えるWARU WARU DONUT。オーナーさんは、ちょっとジャンクなものを楽しみながら食べることを「ワル」と表現します。お店のコンセプトは「The Best Partner For Skip.」。スキップしたいくらい楽しい気分をさらに盛り上げてくれる、そんなドーナツ店をご紹介します。 ジャンクで「ワル」なのにオーガニック お店まで歩いていくと、大きな窓に描かれた猫のキャラクターや、扉に付けられたドーナツ型の把手など、入る前からワクワクした気持ちに。店内のショーケースには、シュガーやきな粉がまぶされたシンプルなドーナツから、大きなチョコレートやストロベリーチョコでデコレーションされたカラフルなドーナツまで多種多様なものが並び、ワルな欲望が刺激されます。 見た目はジャンクですが、揚げ油に上質な純なたね油を使用するなど、身体に優しい素材が使われています。オーガニックな素材に辿り着いたのは、美味しいドーナツを作りたいと突き詰めていった結果なのだとか。背徳感を楽しみながらも、罪悪感を感じない。そんな贅沢を実現するドーナツは、幅広い方の「ワル」を叶えてくれるに違いありません。 イースト・ファッション・バター、生地ラインナップも楽しい WARU WARU DONUTの商品ラインナップは、生地別に3カテゴリあります。 まずはイーストドーナツ。材料や製法の検討を何度も繰り返して生み出した生地は、しっとりとふんわりを両立した自慢の味です。低温でゆっくり時間をかけて発酵させることがカギとのことで、日々の気温や湿度を見ながら工程を調整しています。きな粉やシナモンをまぶしたものから、目を引くデコレーションの施されたものまで、繊細な生地を活かしたドーナツを気分に合わせて選べます。 次に、ファッションドーナツ。サクサクとしっとりを両方楽しめる生地で、特に大人の女性に人気です。季節に合わせて、ココア生地やチョコレートトッピングなど、さまざまなバリエーションも楽しめます。コアなファンも多く、ファッションドーナツだけを全種類買われる方もいらっしゃるほどの人気商品です。 最後に、バタードーナツ。食べ応えのあるずっしりとした生地と、たっぷりのバターが美味しいドーナツです。もともとはお土産やギフト用として、日持ちするドーナツをつくろうと商品開発をしたのだとか。油で揚げていないことから、ご年配の方にも食べやすいと人気です。 ...
あらゆる人をゴキゲンにしたい「THE ROAST BEEF」
三宿に店舗を構えるTHE ROAST BEEFはその名のとおりローストビーフの専門店。代表自らが厳選した群馬県の赤城牛をメインに使用し、3週間の熟成や1分1℃にこだわった火入れにより、驚くほど柔らかく、美しい断面のローストビーフを実現しています。商品にかける想いはもちろんのこと、普段なかなか目にできない大きな塊肉での提供や、切り方・盛り付け方・テーブルアイテムの提案など、食卓を彩る特別な体験をトータルプロデュース。THE ROAST BEEFは食卓を囲む皆さんに特別な時間と空間を演出します。 群馬県の赤城牛自慢のローストビーフ THE ROAST BEEFを手掛ける株式会社デクノバースは、結婚式の1.5次会や2次会のプロデュースやケータリングの会社として2010年に誕生。デリバリー事業の世界的な盛り上がりを受けて、ケータリング事業は順調に成長していきました。しかし、2020年のコロナ禍でデクノバースの両事業が停止。そこで、ケータリングで圧倒的な人気だったローストビーフの物販に着目したのだといいます。 ローストビーフそのものがパーティのメインサプライズになり、登場の瞬間思わず歓声が沸くような感動をお届けしたい。そんな想いから「THE ROAST BEEF」というブランドを立ち上げました。現在では、オンラインショップを中心にローストビーフやミートパイ、調味料商品の販売を行っています。 ローストビーフの商品開発は会社の代表・平川さんが自ら担当しています。そのプロセスは、全国の畜産農家を訪れて牛に対する想いや育て方を聞き、その場でローストビーフを作って味を確かめるというこだわりよう。 そんな平川さんが惚れ込んだのが、現在メインで仕入れている群馬県の赤城牛です。その赤城牛を、ヒマラヤ山脈で採れる最高品質岩塩「Rosa」や、国産ローズマリーなどの厳選した調味料で仕上げます。 調理法にもこだわりがあり、肉の旨みを最大限引き出すための3週間の熟成や、1分1℃単位の火入れにより、感動の柔らかさと美しい断面を実現しているといいます。また、THE ROAST BEEFでは食材を余すことなく使い切るという信条のもと、ローストビーフに使用しなかった部分でミートパイやグレイビーソースを開発。次々と新商品が生まれています。 お客様には、-30℃の超冷凍技術で焼きたての美味しさをそのまま閉じ込めてお届け。お召し上がりの際は2~3mmの薄さにスライスするのがおすすめだそう。 オンライン販売でもお客様と近い関係に ...
あらゆる人をゴキゲンにしたい「THE ROAST BEEF」
三宿に店舗を構えるTHE ROAST BEEFはその名のとおりローストビーフの専門店。代表自らが厳選した群馬県の赤城牛をメインに使用し、3週間の熟成や1分1℃にこだわった火入れにより、驚くほど柔らかく、美しい断面のローストビーフを実現しています。商品にかける想いはもちろんのこと、普段なかなか目にできない大きな塊肉での提供や、切り方・盛り付け方・テーブルアイテムの提案など、食卓を彩る特別な体験をトータルプロデュース。THE ROAST BEEFは食卓を囲む皆さんに特別な時間と空間を演出します。 群馬県の赤城牛自慢のローストビーフ THE ROAST BEEFを手掛ける株式会社デクノバースは、結婚式の1.5次会や2次会のプロデュースやケータリングの会社として2010年に誕生。デリバリー事業の世界的な盛り上がりを受けて、ケータリング事業は順調に成長していきました。しかし、2020年のコロナ禍でデクノバースの両事業が停止。そこで、ケータリングで圧倒的な人気だったローストビーフの物販に着目したのだといいます。 ローストビーフそのものがパーティのメインサプライズになり、登場の瞬間思わず歓声が沸くような感動をお届けしたい。そんな想いから「THE ROAST BEEF」というブランドを立ち上げました。現在では、オンラインショップを中心にローストビーフやミートパイ、調味料商品の販売を行っています。 ローストビーフの商品開発は会社の代表・平川さんが自ら担当しています。そのプロセスは、全国の畜産農家を訪れて牛に対する想いや育て方を聞き、その場でローストビーフを作って味を確かめるというこだわりよう。 そんな平川さんが惚れ込んだのが、現在メインで仕入れている群馬県の赤城牛です。その赤城牛を、ヒマラヤ山脈で採れる最高品質岩塩「Rosa」や、国産ローズマリーなどの厳選した調味料で仕上げます。 調理法にもこだわりがあり、肉の旨みを最大限引き出すための3週間の熟成や、1分1℃単位の火入れにより、感動の柔らかさと美しい断面を実現しているといいます。また、THE ROAST BEEFでは食材を余すことなく使い切るという信条のもと、ローストビーフに使用しなかった部分でミートパイやグレイビーソースを開発。次々と新商品が生まれています。 お客様には、-30℃の超冷凍技術で焼きたての美味しさをそのまま閉じ込めてお届け。お召し上がりの際は2~3mmの薄さにスライスするのがおすすめだそう。 オンライン販売でもお客様と近い関係に ...
酒とかりんとうでつながる「東京 世田谷 升本屋」の輪
東京 世田谷 升本屋は、世田谷・北沢に3代続く酒と食品の小売店。「おいしい、ヘルシー、めずらしい」をコンセプトに、店主の梅田さんが自分でもリピートしたいと感じる商品を多数取り揃えています。また、オリジナル商品の「塩みつブラウンかりんとう」は、沖縄の塩と黒糖を使用した逸品。梅田さんは小売の他にも泡盛部やワイン部といったイベントを定期的に開催し、お客様同士のつながりの場も提供しています。毎月発行している「升本屋之素」では梅田さんの想いが綴られ、それをきっかけにお客様との会話が生まれることも。食への深い愛情と、人とのつながりを大切にする姿勢が、この店の魅力を形作っています。 「おいしい、ヘルシー、めずらしい」を届けたい 東京 世田谷 升本屋は、1949年に酒屋として創業。東京飯田橋にて江戸時代より続く升本酒店(現在は酒類問屋「升本総本店」)からの暖簾分けを受ける形で、戦後にお祖父様が北沢に店を構えました。都内には今でも升本という屋号の店が何店舗もあると言います。 2代目であるお父様の時代には、お店の周辺は肉屋や魚屋をはじめ沢山の商店で賑わう商店街で、升本屋も酒屋兼食品小売店として営業していました。近所に夜1時まで営業する銭湯があり、風呂上りのお客様が冷えたビールを飲めるようにと時間を合わせて営業するなど、まさに地域密着の商店。 「景気が良い時代だったので色々なものがうまく循環し、忙しかったけれど楽しかった」とお父様は語っているそう。3代目店主の梅田さんは子供のころから品出しやレジの手伝いをしながら、1995年から常勤になり、元々の店舗から現店舗に移した2007年から表舞台を引き継ぎました。 東京 世田谷 升本屋で取り扱う商品のコンセプトは「おいしい、ヘルシー、めずらしい」。食べて美味しいことは勿論のこと、添加物を極力使わずに体に優しいこと、地方の隠れた名品など珍しいものであることを重視しています。特にセレクト品は、梅田さん自身が使って納得し、リピートしたいと思う商品を厳選。台所に立つ方がひと手間加えることでぐっと美味しくなるような調味料や食材を取り揃えています。 オリジナル商品のかりんとう「塩みつブラウン」はお酒に合うようにと開発されました。一般的なかりんとうとは違 って軽い食感なので、お子様や歯の弱い方にも安心。お味はBasicとNobileの2つ。Basicは沖縄の塩「ぬちまーす」とあっさりとした伊江島の黒糖を使用し、甘味の奥に軽い塩みと旨味を感じる一品。Nobileはさらに焙煎きな粉とセイロンシナモンをまぶし、懐かしくも新しい味わいです。お酒は勿論のこと、おやつやお茶請けにもぴったりな一品です。 酒屋で生まれるコミュニティ お客様がお店で買物をするちょっとした時間にも楽しみを見出してもらいたいと、梅田さんは様々な取り組みを行っています。その一つが「升本屋之素」という手書き新聞の発行。2001年10月から毎月書き続け、今や270号を超えるそう。お店や商品の情報紹介に加え、梅田さんの好きなことや感じたことをコラムにしています。 「買い物目的で来店された方に向けて、この文章を読んでなにか共感や発見があるといいな」との思いで発信しているそう。「升本屋之素は僕のライフワーク。そこに反応があれば嬉しいですね」と語ってくれました。 梅田さんが2007年に店舗を現在の形に変えたのは、お客様とコミュニケーションしやすい店にしたいという理由から。前のお店でも店内に小さな飲食スペースを作ったり、イベントを開催したりしていましたが、それを進化させ「部活」というコンセプトで定期開催するようにしました。 ...
酒とかりんとうでつながる「東京 世田谷 升本屋」の輪
東京 世田谷 升本屋は、世田谷・北沢に3代続く酒と食品の小売店。「おいしい、ヘルシー、めずらしい」をコンセプトに、店主の梅田さんが自分でもリピートしたいと感じる商品を多数取り揃えています。また、オリジナル商品の「塩みつブラウンかりんとう」は、沖縄の塩と黒糖を使用した逸品。梅田さんは小売の他にも泡盛部やワイン部といったイベントを定期的に開催し、お客様同士のつながりの場も提供しています。毎月発行している「升本屋之素」では梅田さんの想いが綴られ、それをきっかけにお客様との会話が生まれることも。食への深い愛情と、人とのつながりを大切にする姿勢が、この店の魅力を形作っています。 「おいしい、ヘルシー、めずらしい」を届けたい 東京 世田谷 升本屋は、1949年に酒屋として創業。東京飯田橋にて江戸時代より続く升本酒店(現在は酒類問屋「升本総本店」)からの暖簾分けを受ける形で、戦後にお祖父様が北沢に店を構えました。都内には今でも升本という屋号の店が何店舗もあると言います。 2代目であるお父様の時代には、お店の周辺は肉屋や魚屋をはじめ沢山の商店で賑わう商店街で、升本屋も酒屋兼食品小売店として営業していました。近所に夜1時まで営業する銭湯があり、風呂上りのお客様が冷えたビールを飲めるようにと時間を合わせて営業するなど、まさに地域密着の商店。 「景気が良い時代だったので色々なものがうまく循環し、忙しかったけれど楽しかった」とお父様は語っているそう。3代目店主の梅田さんは子供のころから品出しやレジの手伝いをしながら、1995年から常勤になり、元々の店舗から現店舗に移した2007年から表舞台を引き継ぎました。 東京 世田谷 升本屋で取り扱う商品のコンセプトは「おいしい、ヘルシー、めずらしい」。食べて美味しいことは勿論のこと、添加物を極力使わずに体に優しいこと、地方の隠れた名品など珍しいものであることを重視しています。特にセレクト品は、梅田さん自身が使って納得し、リピートしたいと思う商品を厳選。台所に立つ方がひと手間加えることでぐっと美味しくなるような調味料や食材を取り揃えています。 オリジナル商品のかりんとう「塩みつブラウン」はお酒に合うようにと開発されました。一般的なかりんとうとは違 って軽い食感なので、お子様や歯の弱い方にも安心。お味はBasicとNobileの2つ。Basicは沖縄の塩「ぬちまーす」とあっさりとした伊江島の黒糖を使用し、甘味の奥に軽い塩みと旨味を感じる一品。Nobileはさらに焙煎きな粉とセイロンシナモンをまぶし、懐かしくも新しい味わいです。お酒は勿論のこと、おやつやお茶請けにもぴったりな一品です。 酒屋で生まれるコミュニティ お客様がお店で買物をするちょっとした時間にも楽しみを見出してもらいたいと、梅田さんは様々な取り組みを行っています。その一つが「升本屋之素」という手書き新聞の発行。2001年10月から毎月書き続け、今や270号を超えるそう。お店や商品の情報紹介に加え、梅田さんの好きなことや感じたことをコラムにしています。 「買い物目的で来店された方に向けて、この文章を読んでなにか共感や発見があるといいな」との思いで発信しているそう。「升本屋之素は僕のライフワーク。そこに反応があれば嬉しいですね」と語ってくれました。 梅田さんが2007年に店舗を現在の形に変えたのは、お客様とコミュニケーションしやすい店にしたいという理由から。前のお店でも店内に小さな飲食スペースを作ったり、イベントを開催したりしていましたが、それを進化させ「部活」というコンセプトで定期開催するようにしました。 ...
天然素材の香りで健康的な生活を──「SeaAroma」のフローラルウォーター
100%天然にこだわり商品を製造・販売する香りの専門会社「SeaAroma」は、植物の力を多くの人に伝えたいという思いから、代表の藤原さんが16年前に創業しました。地元の都立園芸高校の植物で作ったフローラルウォーターは世田谷みやげにも認定されています。「多くの人々の日常に小さな幸せや癒しをもたらしたい」。安全性と品質の高さにこだわった製品は、年齢や性別を問わず多くの方に愛用されています。 植物の力で心と体を健康に SeaAromaは、代表の藤原さんが2008年に創業した香りの専門会社です。藤原さんは、アロマの第一人者である栗崎小太郎先生が開いたアロマスクールに通い、植物が持つ自然の力の素晴らしさを学びました。アロマで心と体と精神のバランスを整え、快適で健康的な生活を送りたい。そして、その効果を家族や友人にも広めたいと強く感じたそうです。 SeaAromaは天然素材の精油にこだわり、ブレンドオイルやアロマウォーターの製造、事業者向けの香り空間演出の提案など、幅広いアロマ関連サービスを展開しています。ホテルや高級スパ向けにブレンドしたオリジナルオイルは一般向けにも販売しており、自宅で気軽に癒しの空間を楽しめると好評。また、最近ではサウナブームの後押しで男性の利用者が増えるなど、お客様の幅も広がっているそう。 アロマ製品には合成香料や化学香料を含むものも販売されていますが、SeaAromaは安全性と品質の観点からも天然由来を貫きたいと言います。特に、サウナのロウリュウオイルは蒸気を直接吸い込むため、天然のものを使っていただきたいと施設の方にお伝えし、徐々に理解が進んでいるそうです。 世田谷生まれのフローラルウォーター SeaAromaでは東京都立園芸高等学校と連携した事業展開も行っています。園芸高校の授業で育てた植物は、次の栽培スペースを確保するために程なく伐採され、ロスフラワーになることも。そんな植物の活用と、生徒さんへの経験提供を両立できないかと考えた藤原さんは園芸高校に相談します。世田谷繋がりということも後押しし、花や植物を提供いただいてフローラルウォーターを製造。それを生徒さんが授業の一環として地域園芸展などで販売する取り組みを実現しました。 フローラルウォーターは定番の「ハーブミックス」と、季節の植物によって「ローズ」「夏みかん」「夏みかん+オレンジ」など4~5種類を揃えています。植物によって効能が異なり、寝る前にはリラックス効果があるラベンダー、元気を出したいときや食欲が欲しい時にはオレンジが入ったものなど、目的や利用シーンによって使い分けるのも楽しいですね。またオレンジ成分は油汚れ落としや消臭効果があり、キッチン掃除にもおススメだそうです。「アロマと聞いて使い方を迷う方もいらっしゃいますが、スプレータイプなのでお好きな場所に気軽に使っていただけますよ」とのこと。それなら簡単に生活に取り入れられそうですね。 「どなたにでも何かしら合うものがあるはず。それを探すことも楽しんで欲しいです」と語る藤原さん。世田谷生まれで世田谷育ちのフローラルウォーターで、生活に小さな幸せと癒しを取り入れてみませんか。 ご注文はこちらから → SeaAroma-ハックツ! 公式HP → SeaAroma ホームページ
天然素材の香りで健康的な生活を──「SeaAroma」のフローラルウォーター
100%天然にこだわり商品を製造・販売する香りの専門会社「SeaAroma」は、植物の力を多くの人に伝えたいという思いから、代表の藤原さんが16年前に創業しました。地元の都立園芸高校の植物で作ったフローラルウォーターは世田谷みやげにも認定されています。「多くの人々の日常に小さな幸せや癒しをもたらしたい」。安全性と品質の高さにこだわった製品は、年齢や性別を問わず多くの方に愛用されています。 植物の力で心と体を健康に SeaAromaは、代表の藤原さんが2008年に創業した香りの専門会社です。藤原さんは、アロマの第一人者である栗崎小太郎先生が開いたアロマスクールに通い、植物が持つ自然の力の素晴らしさを学びました。アロマで心と体と精神のバランスを整え、快適で健康的な生活を送りたい。そして、その効果を家族や友人にも広めたいと強く感じたそうです。 SeaAromaは天然素材の精油にこだわり、ブレンドオイルやアロマウォーターの製造、事業者向けの香り空間演出の提案など、幅広いアロマ関連サービスを展開しています。ホテルや高級スパ向けにブレンドしたオリジナルオイルは一般向けにも販売しており、自宅で気軽に癒しの空間を楽しめると好評。また、最近ではサウナブームの後押しで男性の利用者が増えるなど、お客様の幅も広がっているそう。 アロマ製品には合成香料や化学香料を含むものも販売されていますが、SeaAromaは安全性と品質の観点からも天然由来を貫きたいと言います。特に、サウナのロウリュウオイルは蒸気を直接吸い込むため、天然のものを使っていただきたいと施設の方にお伝えし、徐々に理解が進んでいるそうです。 世田谷生まれのフローラルウォーター SeaAromaでは東京都立園芸高等学校と連携した事業展開も行っています。園芸高校の授業で育てた植物は、次の栽培スペースを確保するために程なく伐採され、ロスフラワーになることも。そんな植物の活用と、生徒さんへの経験提供を両立できないかと考えた藤原さんは園芸高校に相談します。世田谷繋がりということも後押しし、花や植物を提供いただいてフローラルウォーターを製造。それを生徒さんが授業の一環として地域園芸展などで販売する取り組みを実現しました。 フローラルウォーターは定番の「ハーブミックス」と、季節の植物によって「ローズ」「夏みかん」「夏みかん+オレンジ」など4~5種類を揃えています。植物によって効能が異なり、寝る前にはリラックス効果があるラベンダー、元気を出したいときや食欲が欲しい時にはオレンジが入ったものなど、目的や利用シーンによって使い分けるのも楽しいですね。またオレンジ成分は油汚れ落としや消臭効果があり、キッチン掃除にもおススメだそうです。「アロマと聞いて使い方を迷う方もいらっしゃいますが、スプレータイプなのでお好きな場所に気軽に使っていただけますよ」とのこと。それなら簡単に生活に取り入れられそうですね。 「どなたにでも何かしら合うものがあるはず。それを探すことも楽しんで欲しいです」と語る藤原さん。世田谷生まれで世田谷育ちのフローラルウォーターで、生活に小さな幸せと癒しを取り入れてみませんか。 ご注文はこちらから → SeaAroma-ハックツ! 公式HP → SeaAroma ホームページ
鮮度も味も。トータルでバランスの良い野菜作りを続ける「海老沢農園」
世田谷区の西部・宇奈根地区の海老沢農園では、様々な野菜やブドウをご家族で栽培しています。野菜栽培を一手に担っているのが海老沢竜さん。世田谷区農業塾への参加を転機に農業の魅力にのめり込み、今では露地栽培を中心に多彩な野菜作りに奮闘しています。新鮮で味わい深い野菜は地元のファンも多く、多様な品種のナスや旬を感じさせるトウモロコシ、枝豆などどれも格別です。伝統的な農法にくわえて、自身の経験と理論を組み合わせながら、都市部での農業継続を目指して地域コミュニティとの繋がりを模索する。海老沢さんはそんな現代農業の推進者です。 経験と理論に基づいた栽培方針 世田谷区の西部・宇奈根地区で野菜や野菜の苗、ブドウを育てる海老沢農園。ここで野菜栽培をとりまとめているのが今回お話を伺った海老沢竜さん。自宅周辺の3つの野菜畑で采配を振ります。この地に代々続く農家に生まれた以上、農業以外の仕事の選択肢はないと考えていましたが、お父様の「好きなことをやったらいいよ」という後押しもあり、絵の道を目指してデザイン学校に進学。絵で生きていこうと思った時期もありました。しかし、世田谷区農業塾に参加したことをきっかけに、徐々に農業にのめり込んでいきます。塾生で集まって勉強するだけでなく、果菜類や枝豆、根菜類、葉物などそれぞれの野菜作りの名人農家を訪問して栽培技術を学ぶと共に、塾生同士の繋がりができたことが大きな刺激だったと振り返ります。塾に通ううちに畑仕事の頻度が増え、卒業してからは毎日に。そんな30歳の頃に農業に専念することを決めました。 海老沢農園では、屋外での露地栽培を中心に低農薬製法で多種多様な野菜を育てています。スタンダードな農法で鮮度と味のバランスの取れた野菜作りを心がけているそうです。きゅうり、トマト、ナスなどの定番野菜に加え、旬を感じられるトウモロコシや枝豆も人気。ナスは白なす、長なす、米なす、丸なすなど珍しい品種の栽培にも挑戦しています。天候に左右されやすい露地栽培ですが、日々記録している作業内容を基に年間スケジュールを計画することにより、種撒きや収穫は毎年3~4日の範囲内に収まるのだとか。伝統的な農法を守りつつ、経験と理論に基づいて栽培方針をアップデートしている点も、海老沢農園の大きな特徴です。 持続可能な都市農業を目指して 40歳のころ、海老沢さんは喜多見地区の農業公園立上げメンバに抜擢されて農園管理の仕事を経験しました。一から自分で計画を組み立てて遂行する企画・運営の仕事は、それまでに経験したことのない大きなやりがいになったそう。また、収穫体験に来てくれる子供たちの年齢に合わせて野菜を選んで作付けし、地域の方々に喜んでもらえたことで農業の新たな可能性を感じたと語ります。 海老沢さんは長年の経験と喜多見地区の農業公園で学んだ理論によって、安定した品質の野菜を提供し続けています。一方で、この地で畑を継続していくためにも、畑の一部を地域の方々に開放して野菜作りや収穫体験を楽しんでもらうなど、地域と緩やかに結びついた農業を実現したいと語ります。都市部での農業継続が難しくなる中、地域コミュニティと協力して農地を維持していく新しい形を作りたい。海老沢さんの挑戦は続きます。 ご注文はこちらから → 海老沢農園-ハックツ!
鮮度も味も。トータルでバランスの良い野菜作りを続ける「海老沢農園」
世田谷区の西部・宇奈根地区の海老沢農園では、様々な野菜やブドウをご家族で栽培しています。野菜栽培を一手に担っているのが海老沢竜さん。世田谷区農業塾への参加を転機に農業の魅力にのめり込み、今では露地栽培を中心に多彩な野菜作りに奮闘しています。新鮮で味わい深い野菜は地元のファンも多く、多様な品種のナスや旬を感じさせるトウモロコシ、枝豆などどれも格別です。伝統的な農法にくわえて、自身の経験と理論を組み合わせながら、都市部での農業継続を目指して地域コミュニティとの繋がりを模索する。海老沢さんはそんな現代農業の推進者です。 経験と理論に基づいた栽培方針 世田谷区の西部・宇奈根地区で野菜や野菜の苗、ブドウを育てる海老沢農園。ここで野菜栽培をとりまとめているのが今回お話を伺った海老沢竜さん。自宅周辺の3つの野菜畑で采配を振ります。この地に代々続く農家に生まれた以上、農業以外の仕事の選択肢はないと考えていましたが、お父様の「好きなことをやったらいいよ」という後押しもあり、絵の道を目指してデザイン学校に進学。絵で生きていこうと思った時期もありました。しかし、世田谷区農業塾に参加したことをきっかけに、徐々に農業にのめり込んでいきます。塾生で集まって勉強するだけでなく、果菜類や枝豆、根菜類、葉物などそれぞれの野菜作りの名人農家を訪問して栽培技術を学ぶと共に、塾生同士の繋がりができたことが大きな刺激だったと振り返ります。塾に通ううちに畑仕事の頻度が増え、卒業してからは毎日に。そんな30歳の頃に農業に専念することを決めました。 海老沢農園では、屋外での露地栽培を中心に低農薬製法で多種多様な野菜を育てています。スタンダードな農法で鮮度と味のバランスの取れた野菜作りを心がけているそうです。きゅうり、トマト、ナスなどの定番野菜に加え、旬を感じられるトウモロコシや枝豆も人気。ナスは白なす、長なす、米なす、丸なすなど珍しい品種の栽培にも挑戦しています。天候に左右されやすい露地栽培ですが、日々記録している作業内容を基に年間スケジュールを計画することにより、種撒きや収穫は毎年3~4日の範囲内に収まるのだとか。伝統的な農法を守りつつ、経験と理論に基づいて栽培方針をアップデートしている点も、海老沢農園の大きな特徴です。 持続可能な都市農業を目指して 40歳のころ、海老沢さんは喜多見地区の農業公園立上げメンバに抜擢されて農園管理の仕事を経験しました。一から自分で計画を組み立てて遂行する企画・運営の仕事は、それまでに経験したことのない大きなやりがいになったそう。また、収穫体験に来てくれる子供たちの年齢に合わせて野菜を選んで作付けし、地域の方々に喜んでもらえたことで農業の新たな可能性を感じたと語ります。 海老沢さんは長年の経験と喜多見地区の農業公園で学んだ理論によって、安定した品質の野菜を提供し続けています。一方で、この地で畑を継続していくためにも、畑の一部を地域の方々に開放して野菜作りや収穫体験を楽しんでもらうなど、地域と緩やかに結びついた農業を実現したいと語ります。都市部での農業継続が難しくなる中、地域コミュニティと協力して農地を維持していく新しい形を作りたい。海老沢さんの挑戦は続きます。 ご注文はこちらから → 海老沢農園-ハックツ!