絵本の世界のような、暖かでほっこりした空間──松陰神社前「ふぁんぱん」

絵本の世界のような、暖かでほっこりした空間──松陰神社前「ふぁんぱん」

三軒茶屋と下高井戸を結ぶ、2両編成の小さな世田谷線。松陰神社前駅で降り、かつて参道として栄えた商店街を進んだ先で出会えるのが、地域に愛されるパン屋「ふぁんぱん」です。

まず目を引くのは、木彫りのようなお店の看板。コック帽を被ったタヌキとキツネが、愛嬌たっぷりに出迎えてくれます。テーマパークのような雰囲気に心惹かれてお店に入ると、さらに素敵な空間が広がっていました。

 

 

 

右を見ても左を見ても、店内のいたる所にカラフルな植物や動物たちのイラスト、そして美味しそうなパンがぎっしり! 調理場の一部は「ふぁんぱん工房」として彩られ、中の様子も覗けます。明るく遊び心のあふれる空間のおかげで、パンを選ぶ時間そのものもウキウキした気分で楽しめます。

 

 

個性あふれるお店を素敵に彩ったのは、絵本好きな店長のアイデア。パンや動物たちが登場する絵本をモチーフにした空間作りは、訪れる人にまるで物語の世界に飛び込んだような感覚を与えてくれます。

「街のパン屋さんに行くときは、ポジティブな気分のことが多い」という店長の思いから、その気持ちをさらに盛り上げる工夫が込められた「ふぁんぱん」。その明るい雰囲気に、多くの人が惹きつけられています。

 

 

 

令和元年のオープンから多くの人が足を運ぶようになった「ふぁんぱん」では、お店の雰囲気を反映したような、動物をかたどったパンが人気です。チョコクリーム入りの「くろねこ」やカスタードクリーム入りの「しろねこ」など、見た目や味のバリエーションもさまざま。お客さんのリクエストで作ったパンが、新たな定番になることもあるそうです。

 

  

 

オープン当初から続く「メッセージキャラパン」は、特別感たっぷりの商品。お客さんのリクエストに応じて、好きな形に特別なメッセージを添えたパンを一つひとつ丁寧に作り上げています。

 最初は動物の形だけでしたが、次第に楽器やキャラクターなど、さまざまなデザインに派生。お客さんとの会話から細かなニュアンスまで汲み取ることで、心のこもったオーダーメイドが実現しています。大切な人への想いを反映できるのも、ゆっくり話せる環境があるからこそです。

 

 

街とのつながりを感じられるパンも人気です。松陰神社前商店街のキャラクター「しょーいんくん」をモチーフにした「しょういんチョコバナナ」は、遊び心から生まれた商品。細長く可愛い顔に、バナナジャムとチョコのコーティングが甘く優しい味わいで、今では定番の人気商品となっています。

 

 

さらに、商店街のお肉屋さんとコラボレーションした「しょういんコロッケサンド」も注目の一品。お肉屋さんがふぁんぱんを訪れたことをきっかけに生まれたこちらのパンは、地元の味がぎゅっと詰まった数量限定の特別な商品です。

 

 

生活に寄り添うパン屋として、毎日食べられるパンも充実。中でも人気No.1の塩バターパンは、バケット生地にバターを挟んで焼き上げた逸品。トッピングの塩の粒がアクセントとなり、一口ごとにジュワッと豊かな風味が広がります。

また、豆乳や甘酒を使用した食パンは、店長が試行錯誤を重ねて作り上げた自信作。ヘルシーながらも風味豊かで、体にも嬉しいパンとして評判です。

 

 

ふぁんぱんのオープン時間は毎朝7時。早起きして、朝ごはんのために買っていくお客さんもいるそうです。また、店内にはお客さんから贈られた手描きのイラストも展示され、地域に愛されていることを感じられました。

毎日食べるパンだからこそ、少しでも気持ちが高まれば嬉しいもの。ふぁんぱんの絵本のような雰囲気や、思わず笑顔がこぼれる可愛らしいパンたちで、日常に小さな喜びを加えてみてください。

 

 

ご注文はこちらから → ふぁんぱんーハックツ!

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