ハックツ調査記録
鮮度も味も。トータルでバランスの良い野菜作りを続ける「海老沢農園」
世田谷区の西部・宇奈根地区の海老沢農園では、様々な野菜やブドウをご家族で栽培しています。野菜栽培を一手に担っているのが海老沢竜さん。世田谷区農業塾への参加を転機に農業の魅力にのめり込み、今では露地栽培を中心に多彩な野菜作りに奮闘しています。新鮮で味わい深い野菜は地元のファンも多く、多様な品種のナスや旬を感じさせるトウモロコシ、枝豆などどれも格別です。伝統的な農法にくわえて、自身の経験と理論を組み合わせながら、都市部での農業継続を目指して地域コミュニティとの繋がりを模索する。海老沢さんはそんな現代農業の推進者です。 経験と理論に基づいた栽培方針 世田谷区の西部・宇奈根地区で野菜や野菜の苗、ブドウを育てる海老沢農園。ここで野菜栽培をとりまとめているのが今回お話を伺った海老沢竜さん。自宅周辺の3つの野菜畑で采配を振ります。この地に代々続く農家に生まれた以上、農業以外の仕事の選択肢はないと考えていましたが、お父様の「好きなことをやったらいいよ」という後押しもあり、絵の道を目指してデザイン学校に進学。絵で生きていこうと思った時期もありました。しかし、世田谷区農業塾に参加したことをきっかけに、徐々に農業にのめり込んでいきます。塾生で集まって勉強するだけでなく、果菜類や枝豆、根菜類、葉物などそれぞれの野菜作りの名人農家を訪問して栽培技術を学ぶと共に、塾生同士の繋がりができたことが大きな刺激だったと振り返ります。塾に通ううちに畑仕事の頻度が増え、卒業してからは毎日に。そんな30歳の頃に農業に専念することを決めました。 海老沢農園では、屋外での露地栽培を中心に低農薬製法で多種多様な野菜を育てています。スタンダードな農法で鮮度と味のバランスの取れた野菜作りを心がけているそうです。きゅうり、トマト、ナスなどの定番野菜に加え、旬を感じられるトウモロコシや枝豆も人気。ナスは白なす、長なす、米なす、丸なすなど珍しい品種の栽培にも挑戦しています。天候に左右されやすい露地栽培ですが、日々記録している作業内容を基に年間スケジュールを計画することにより、種撒きや収穫は毎年3~4日の範囲内に収まるのだとか。伝統的な農法を守りつつ、経験と理論に基づいて栽培方針をアップデートしている点も、海老沢農園の大きな特徴です。 持続可能な都市農業を目指して 40歳のころ、海老沢さんは喜多見地区の農業公園立上げメンバに抜擢されて農園管理の仕事を経験しました。一から自分で計画を組み立てて遂行する企画・運営の仕事は、それまでに経験したことのない大きなやりがいになったそう。また、収穫体験に来てくれる子供たちの年齢に合わせて野菜を選んで作付けし、地域の方々に喜んでもらえたことで農業の新たな可能性を感じたと語ります。 海老沢さんは長年の経験と喜多見地区の農業公園で学んだ理論によって、安定した品質の野菜を提供し続けています。一方で、この地で畑を継続していくためにも、畑の一部を地域の方々に開放して野菜作りや収穫体験を楽しんでもらうなど、地域と緩やかに結びついた農業を実現したいと語ります。都市部での農業継続が難しくなる中、地域コミュニティと協力して農地を維持していく新しい形を作りたい。海老沢さんの挑戦は続きます。 ご注文はこちらから → 海老沢農園-ハックツ!
鮮度も味も。トータルでバランスの良い野菜作りを続ける「海老沢農園」
世田谷区の西部・宇奈根地区の海老沢農園では、様々な野菜やブドウをご家族で栽培しています。野菜栽培を一手に担っているのが海老沢竜さん。世田谷区農業塾への参加を転機に農業の魅力にのめり込み、今では露地栽培を中心に多彩な野菜作りに奮闘しています。新鮮で味わい深い野菜は地元のファンも多く、多様な品種のナスや旬を感じさせるトウモロコシ、枝豆などどれも格別です。伝統的な農法にくわえて、自身の経験と理論を組み合わせながら、都市部での農業継続を目指して地域コミュニティとの繋がりを模索する。海老沢さんはそんな現代農業の推進者です。 経験と理論に基づいた栽培方針 世田谷区の西部・宇奈根地区で野菜や野菜の苗、ブドウを育てる海老沢農園。ここで野菜栽培をとりまとめているのが今回お話を伺った海老沢竜さん。自宅周辺の3つの野菜畑で采配を振ります。この地に代々続く農家に生まれた以上、農業以外の仕事の選択肢はないと考えていましたが、お父様の「好きなことをやったらいいよ」という後押しもあり、絵の道を目指してデザイン学校に進学。絵で生きていこうと思った時期もありました。しかし、世田谷区農業塾に参加したことをきっかけに、徐々に農業にのめり込んでいきます。塾生で集まって勉強するだけでなく、果菜類や枝豆、根菜類、葉物などそれぞれの野菜作りの名人農家を訪問して栽培技術を学ぶと共に、塾生同士の繋がりができたことが大きな刺激だったと振り返ります。塾に通ううちに畑仕事の頻度が増え、卒業してからは毎日に。そんな30歳の頃に農業に専念することを決めました。 海老沢農園では、屋外での露地栽培を中心に低農薬製法で多種多様な野菜を育てています。スタンダードな農法で鮮度と味のバランスの取れた野菜作りを心がけているそうです。きゅうり、トマト、ナスなどの定番野菜に加え、旬を感じられるトウモロコシや枝豆も人気。ナスは白なす、長なす、米なす、丸なすなど珍しい品種の栽培にも挑戦しています。天候に左右されやすい露地栽培ですが、日々記録している作業内容を基に年間スケジュールを計画することにより、種撒きや収穫は毎年3~4日の範囲内に収まるのだとか。伝統的な農法を守りつつ、経験と理論に基づいて栽培方針をアップデートしている点も、海老沢農園の大きな特徴です。 持続可能な都市農業を目指して 40歳のころ、海老沢さんは喜多見地区の農業公園立上げメンバに抜擢されて農園管理の仕事を経験しました。一から自分で計画を組み立てて遂行する企画・運営の仕事は、それまでに経験したことのない大きなやりがいになったそう。また、収穫体験に来てくれる子供たちの年齢に合わせて野菜を選んで作付けし、地域の方々に喜んでもらえたことで農業の新たな可能性を感じたと語ります。 海老沢さんは長年の経験と喜多見地区の農業公園で学んだ理論によって、安定した品質の野菜を提供し続けています。一方で、この地で畑を継続していくためにも、畑の一部を地域の方々に開放して野菜作りや収穫体験を楽しんでもらうなど、地域と緩やかに結びついた農業を実現したいと語ります。都市部での農業継続が難しくなる中、地域コミュニティと協力して農地を維持していく新しい形を作りたい。海老沢さんの挑戦は続きます。 ご注文はこちらから → 海老沢農園-ハックツ!
歴史と街と融合するベーカリーカフェ「mixture」
下北沢の静かな商店街に佇む「mixture(ミクスチャー)」は、伝統の味と新たなアイデアを融合させたベーカリーカフェ。オーナーの中井さんは、前身のパン屋・大英堂の伝統を受け継ぎながら、学生時代からの夢であったカフェ経営を実現。お店に並ぶパンは、地元の食材を活かしたコラボ商品や、大英堂時代からのお客様のリクエストに応えて復活させたなどバラエティ豊か。特に「タマゴサラダパン」や「コロッケパン」は地元商店とのコラボで生まれた人気商品です。幅広い世代に愛される温かな雰囲気と、日々進化し続ける美味しいパンの数々がmixtureの魅力を形作っています。 カフェ開業の夢を追って 「mixture(ミクスチャー)」は、2005年にオーナーの中井さんが開業したベーカリーカフェ。中井さんは学生時代からカフェ経営の夢を抱きつつも、大学卒業後は就職。仕事は充実していましたが、やはりカフェへの想いが捨てきれずに、40年続く「大英堂」というパン屋で週末に手伝いを始めます。この大英堂は中井さんの夢を知るご友人からの紹介。中井さんは毎週末海老名から下北沢に通い、大英堂のご主人からパン作りのいろはを学びました。そんな生活を4年ほど続けるうちに自信も付き、自分のお店を持とうと決心。会社を退職し調理師専門学校に通い始めます。そんな時に大英堂のオーナーが急逝。大英堂の奥様とも相談した末、同じようにここでお店を開けるなら、と大英堂を引き継ぐ形でmixtureを開業することを決意しました。 mixtureという店名には二つの意味が込められています。一つは、大英堂の伝統と中井さんの新しいアイデアを混ぜ合わせるという意味。もう一つは、「地域の人々と混ざり合えるお店に」という願いです。大英堂のレシピは大切に引き継ぎながら、近隣の商店とコラボしたパンを作ったり、地元の高校への仕事に携わったりと、コミュニティとの繋がりを大切にしています。お店のスタッフも自然と年配のお客様に気遣いができる優しい人たちばかり。当初はカフェメインでスタートしましたが、大英堂時代からのお客様のリクエストに応えるうちにパンの種類が増加。「今ではパン屋さんだと思われているんじゃないかな?」と中井さんは笑います。 歴史を守りつつ、日々進化する店 下北沢駅に程近い場所とあって、お店を訪れるお客様も様々。朝7時半の開店後は出勤前の人々が朝食を求めて立ち寄り、日中は店内でドリンクと一緒に食事をする方のくつろぎの空間に。午後には幼稚園のお迎えの親子連れが訪れるなど、幅広い世代に愛されるアットホームなお店。可愛い商品ポップはスタッフの手作りで、ほっこりした気分にさせてくれます。 店内には毎日約70種類のパンが並びますが、中には1種類につき3、4個しか作らないものも。それは種類を豊富に用意し、週に何回も来ていただくお客様に選ぶ楽しみを提供したいという中井さんの想いから。おすすめは商店街の卵屋さんとコラボした「タマゴサラダパン」や、肉屋さんとコラボした「コロッケパン」などの「一番街コラボシリーズ」。お客様から「そこの肉屋さんのコロッケをパンに挟んだら美味しいのよ」と聞いたのがコロッケパン誕生のきっかけです。お肉屋さんは閉店してしまいましたが、コロッケのレシピを教わってその味を守り続けています。 中井さんは自身を「職人だとは思わない。でも、だからこそできることがある」と言います。お客様の要望に柔軟に応え、日々少しずつでも良いものを作っていく。それが中井さんのスタイルです。ハックツへの出店もそんなチャレンジの一環。他のお店とのコラボレーションなど、アイデアがあれば積極的に挑戦したいと意欲的。地域に根ざしながら常に進化し続けるmixtureの今後にご注目ください! ご注文はこちらから → mixture-ハックツ! 公式HP → mixture ホームページ
歴史と街と融合するベーカリーカフェ「mixture」
下北沢の静かな商店街に佇む「mixture(ミクスチャー)」は、伝統の味と新たなアイデアを融合させたベーカリーカフェ。オーナーの中井さんは、前身のパン屋・大英堂の伝統を受け継ぎながら、学生時代からの夢であったカフェ経営を実現。お店に並ぶパンは、地元の食材を活かしたコラボ商品や、大英堂時代からのお客様のリクエストに応えて復活させたなどバラエティ豊か。特に「タマゴサラダパン」や「コロッケパン」は地元商店とのコラボで生まれた人気商品です。幅広い世代に愛される温かな雰囲気と、日々進化し続ける美味しいパンの数々がmixtureの魅力を形作っています。 カフェ開業の夢を追って 「mixture(ミクスチャー)」は、2005年にオーナーの中井さんが開業したベーカリーカフェ。中井さんは学生時代からカフェ経営の夢を抱きつつも、大学卒業後は就職。仕事は充実していましたが、やはりカフェへの想いが捨てきれずに、40年続く「大英堂」というパン屋で週末に手伝いを始めます。この大英堂は中井さんの夢を知るご友人からの紹介。中井さんは毎週末海老名から下北沢に通い、大英堂のご主人からパン作りのいろはを学びました。そんな生活を4年ほど続けるうちに自信も付き、自分のお店を持とうと決心。会社を退職し調理師専門学校に通い始めます。そんな時に大英堂のオーナーが急逝。大英堂の奥様とも相談した末、同じようにここでお店を開けるなら、と大英堂を引き継ぐ形でmixtureを開業することを決意しました。 mixtureという店名には二つの意味が込められています。一つは、大英堂の伝統と中井さんの新しいアイデアを混ぜ合わせるという意味。もう一つは、「地域の人々と混ざり合えるお店に」という願いです。大英堂のレシピは大切に引き継ぎながら、近隣の商店とコラボしたパンを作ったり、地元の高校への仕事に携わったりと、コミュニティとの繋がりを大切にしています。お店のスタッフも自然と年配のお客様に気遣いができる優しい人たちばかり。当初はカフェメインでスタートしましたが、大英堂時代からのお客様のリクエストに応えるうちにパンの種類が増加。「今ではパン屋さんだと思われているんじゃないかな?」と中井さんは笑います。 歴史を守りつつ、日々進化する店 下北沢駅に程近い場所とあって、お店を訪れるお客様も様々。朝7時半の開店後は出勤前の人々が朝食を求めて立ち寄り、日中は店内でドリンクと一緒に食事をする方のくつろぎの空間に。午後には幼稚園のお迎えの親子連れが訪れるなど、幅広い世代に愛されるアットホームなお店。可愛い商品ポップはスタッフの手作りで、ほっこりした気分にさせてくれます。 店内には毎日約70種類のパンが並びますが、中には1種類につき3、4個しか作らないものも。それは種類を豊富に用意し、週に何回も来ていただくお客様に選ぶ楽しみを提供したいという中井さんの想いから。おすすめは商店街の卵屋さんとコラボした「タマゴサラダパン」や、肉屋さんとコラボした「コロッケパン」などの「一番街コラボシリーズ」。お客様から「そこの肉屋さんのコロッケをパンに挟んだら美味しいのよ」と聞いたのがコロッケパン誕生のきっかけです。お肉屋さんは閉店してしまいましたが、コロッケのレシピを教わってその味を守り続けています。 中井さんは自身を「職人だとは思わない。でも、だからこそできることがある」と言います。お客様の要望に柔軟に応え、日々少しずつでも良いものを作っていく。それが中井さんのスタイルです。ハックツへの出店もそんなチャレンジの一環。他のお店とのコラボレーションなど、アイデアがあれば積極的に挑戦したいと意欲的。地域に根ざしながら常に進化し続けるmixtureの今後にご注目ください! ご注文はこちらから → mixture-ハックツ! 公式HP → mixture ホームページ
五島のごちそうを世田谷に「浜口水産 豪徳寺店」
長崎・五島列島の味を東京・世田谷で。そんな体験を提供しているのが、浜口水産豪徳寺店です。1939年創業の老舗が代々受け継いできた自慢のすり身揚げは、魚の素材を活かし、うま味調味料・保存料を使用せず、味付けは砂糖と塩のみ。また、その日の揚げたてのみを販売しています。五島列島の食文化と、生産者の想いを届ける。そんな名店をご紹介します。 曾祖母様の味を受け継いで 浜口水産豪徳寺店は、長崎・五島列島の老舗水産加工会社「浜口水産」の島外初店舗として2015年にオープンしました。本社は現社長・浜口正秀さんの曾祖母様が1939年に創業。元々は魚売りの元締めをしており、売れ残った魚を無駄にしないよう、すり身を揚げ物にして販売したことが始まりです。 それから時を経て、五島列島の味を関東の方々にも身近に感じてもらいたいという思いから豪徳寺店を開店。豪徳寺に出店したのは、物産展や通信販売で購入される方に世田谷の方が多かったからだとか。「お店を出すなら、うちの商品を愛してくれている方の近くがよかった」という浜口社長の言葉には、お客様への感謝と地域密着への想いが表れています。賑やかな商業地ではなく豪徳寺駅前に店を構えたのも、地域に根差したいという願いからでした。開店から9年が経ち「豪徳寺での認知度も段々と上がってきたかな」。そう社長は手応えを口にします。 店内には、創業当時からの製法、味を引き継いだ自慢のすり身揚げや干物がずらりと並び、手土産や夕食の一品を求めるお客様で賑わいます。特にすり身揚げは手頃な価格設定に加え、魚や野菜を使いヘルシーな点が魅力。看板商品の「ばらもん揚げ」は、ぷりっぷりの歯応えで、嚙むごとに魚のうま味と香りが口の中に広がります。ご飯のおかずは勿論、お酒のお供やお子様のおやつにもうってつけです。 環境保護と美味しさの両立 浜口水産で扱う商品は五島列島由来の安心安全なもの。蒲鉾やすり身揚げにはうま味調味料や保存料は使わず、野菜も低農薬で栽培するなど、素材本来の味を大切にしています。また、創業者の想いを引き継ぎ、未利用魚や規格外野菜を積極的に活用したり、磯焼けの原因となる魚をすり身に加工したりと、美味しさと環境に配慮した逸品が揃います。「規格外の野菜は市場には出せなくても、うちのように加工できる会社が適正な価格で購入すればお金になる。形は悪くても味は絶品。お互いに助かるんです」。また、魚の取れ高が減っているなかで、五島の様々な素材での商品作りにもチャレンジしています。「五島の“しまさざなみ”や長崎の“ゆめみどり”といった地鶏や地元野菜など、魚に限らず地元に根差して食を繋いでいきたい」と浜口社長は意気込みます。 環境保護活動にも積極的に参画。五島列島の海では、ニザダイやブダイが増えて海藻を食べすぎてしまうという課題「磯焼け」に悩まされていたそう。ニザダイやブダイは味に癖がありますが、浜口水産がこれまでに培った加工技術を活かし、美味しいフィッシュハムへと変身。環境保護と美味しさを両立させた商品として注目されています。食材を無駄にしない先代からの知恵と、現代的な環境への配慮が融合した、まさに浜口水産ならではの逸品と言えるでしょう。 五島のごちそうを世田谷で。代々受け継がれてきた自慢の味を、是非ご家庭でご賞味ください。 ご注文はこちらから → 浜口水産 豪徳寺店-ハックツ! 公式HP → 浜口水産 ホームページ
五島のごちそうを世田谷に「浜口水産 豪徳寺店」
長崎・五島列島の味を東京・世田谷で。そんな体験を提供しているのが、浜口水産豪徳寺店です。1939年創業の老舗が代々受け継いできた自慢のすり身揚げは、魚の素材を活かし、うま味調味料・保存料を使用せず、味付けは砂糖と塩のみ。また、その日の揚げたてのみを販売しています。五島列島の食文化と、生産者の想いを届ける。そんな名店をご紹介します。 曾祖母様の味を受け継いで 浜口水産豪徳寺店は、長崎・五島列島の老舗水産加工会社「浜口水産」の島外初店舗として2015年にオープンしました。本社は現社長・浜口正秀さんの曾祖母様が1939年に創業。元々は魚売りの元締めをしており、売れ残った魚を無駄にしないよう、すり身を揚げ物にして販売したことが始まりです。 それから時を経て、五島列島の味を関東の方々にも身近に感じてもらいたいという思いから豪徳寺店を開店。豪徳寺に出店したのは、物産展や通信販売で購入される方に世田谷の方が多かったからだとか。「お店を出すなら、うちの商品を愛してくれている方の近くがよかった」という浜口社長の言葉には、お客様への感謝と地域密着への想いが表れています。賑やかな商業地ではなく豪徳寺駅前に店を構えたのも、地域に根差したいという願いからでした。開店から9年が経ち「豪徳寺での認知度も段々と上がってきたかな」。そう社長は手応えを口にします。 店内には、創業当時からの製法、味を引き継いだ自慢のすり身揚げや干物がずらりと並び、手土産や夕食の一品を求めるお客様で賑わいます。特にすり身揚げは手頃な価格設定に加え、魚や野菜を使いヘルシーな点が魅力。看板商品の「ばらもん揚げ」は、ぷりっぷりの歯応えで、嚙むごとに魚のうま味と香りが口の中に広がります。ご飯のおかずは勿論、お酒のお供やお子様のおやつにもうってつけです。 環境保護と美味しさの両立 浜口水産で扱う商品は五島列島由来の安心安全なもの。蒲鉾やすり身揚げにはうま味調味料や保存料は使わず、野菜も低農薬で栽培するなど、素材本来の味を大切にしています。また、創業者の想いを引き継ぎ、未利用魚や規格外野菜を積極的に活用したり、磯焼けの原因となる魚をすり身に加工したりと、美味しさと環境に配慮した逸品が揃います。「規格外の野菜は市場には出せなくても、うちのように加工できる会社が適正な価格で購入すればお金になる。形は悪くても味は絶品。お互いに助かるんです」。また、魚の取れ高が減っているなかで、五島の様々な素材での商品作りにもチャレンジしています。「五島の“しまさざなみ”や長崎の“ゆめみどり”といった地鶏や地元野菜など、魚に限らず地元に根差して食を繋いでいきたい」と浜口社長は意気込みます。 環境保護活動にも積極的に参画。五島列島の海では、ニザダイやブダイが増えて海藻を食べすぎてしまうという課題「磯焼け」に悩まされていたそう。ニザダイやブダイは味に癖がありますが、浜口水産がこれまでに培った加工技術を活かし、美味しいフィッシュハムへと変身。環境保護と美味しさを両立させた商品として注目されています。食材を無駄にしない先代からの知恵と、現代的な環境への配慮が融合した、まさに浜口水産ならではの逸品と言えるでしょう。 五島のごちそうを世田谷で。代々受け継がれてきた自慢の味を、是非ご家庭でご賞味ください。 ご注文はこちらから → 浜口水産 豪徳寺店-ハックツ! 公式HP → 浜口水産 ホームページ
経堂の銘菓。美味しさ、幸せ、みんないっぱい亀屋のお菓子。
世田谷・経堂の老舗和菓子店「亀屋」。三代目の舘野さんが守り続けるのは「思い出に寄り添うお菓子」という理念です。江戸時代から続く技を受け継ぎながらも、現代の設備や需要に合わせて柔軟に進化を続ける亀屋の和菓子は、地域の人々の暮らしに深く根付いています。看板商品「招福もなか」をはじめ、季節や行事に合わせた和菓子は、どれも素材と製法へのこだわりが詰まった逸品です。伝統の技を受け継ぎながらも、進化を続ける亀屋の和菓子は、新旧の住民が混在する世田谷の街並みそのもの。特別な美味しさと温かな思い出を求めて人々が集う、和菓子の名店をご紹介します。 思い出に寄り添うお菓子を 経堂のすずらん通りに店を構える亀屋。現店主 舘野貞俊さんのおじい様に当たる舘野貞助さんが、江戸時代から続く老舗「亀屋近江大掾」で修行を積み、暖簾分けを許されて昭和13年に開業。以来、経堂の地に根ざした和菓子屋として世代を超えて親しまれています。 舘野さんは専門学校や他店での修行経験はありませんが、店で働く職人さんの手仕事を見習ううちに自然と和菓子作りの世界へ入っていきました。技は教わるものでなく、差し向かいで作業しながら悟るもの。「私の手には、うちで働いていた3人の職人の技が沁み込んでいるんですよ」と掌を見つめ笑います。舘野さんの和菓子作りは、製菓・製パン屋を営まれていた母方の家系にもルーツが。お母様は「お菓子は嗜好品、美味しいか美味しくないかで選ばれるからこそ、やりがいのある仕事」という言葉をよく口にしていたのだと言います。この言葉が舘野さんの原動力となっています。 そして、亀屋のキャッチフレーズは「美味しさ、幸せ、みんないっぱい亀屋のお菓子」。「あの時、みんなで亀屋のお菓子を食べたよね」。そんなお客様の思い出に寄り添うお菓子を作りたい、幸せを届けたいという思いで日々の仕事に取り組んでいます。 地元にちなんだオンリーワンに 亀屋の一番のこだわりは餡作り。菓子屋は素材を磨き上げるのが仕事と考える舘野さんは、材料を厳選することはもちろん、古い文献を集めて伝統的な技術を理解したうえで、現代の設備に最適な製法を追求します。昔の技術や言い伝えだけに頼らず、常に何が正しいかを自分で考える。伝統的な技術と新しい方法のバランスを取りながら美味しさを磨き続けています。 亀屋の看板商品と言えば、豪徳寺の招き猫にちなんだ「招福もなか」。かつて家族で創業者のお墓がある豪徳寺へお参りに行った思い出を形にしたお菓子なのだと言います。つぶあん、こしあん、白あんの3種を楽しめて、見た目も可愛らしい一品で、世田谷みやげにも認定されています。また、世田谷梅まつりに合わせ考案した梅大福も亀屋の代表作。梅の季節には、1日千個以上を売り上げる人気商品です。「地元にちなんだオンリーワンの商品をこれからも作っていきたい」と舘野さんは意気込みます。 亀屋には地元に長く住む旧家の方々から、新しく経堂に移り住んできたファミリー層まで、幅広いお客様が足を運びます。昔からの商店街と新しいショッピングエリアが共存し、歴史と新しいカルチャーが融合する世田谷の姿は、伝統を守りながら革新を続ける亀屋の姿勢とも重なります。 舘野さんの夢は、亀屋を何代にも渡って利用してもらえるお店にすること。伝統的な和菓子の魅力を守りつつ、新しい形で多くの人々に届けることが、舘野さんの次なる挑戦です。 ご注文はこちらから → 世田谷 亀屋本店-ハックツ! 公式HP → 世田谷 亀屋本店 ホームページ
経堂の銘菓。美味しさ、幸せ、みんないっぱい亀屋のお菓子。
世田谷・経堂の老舗和菓子店「亀屋」。三代目の舘野さんが守り続けるのは「思い出に寄り添うお菓子」という理念です。江戸時代から続く技を受け継ぎながらも、現代の設備や需要に合わせて柔軟に進化を続ける亀屋の和菓子は、地域の人々の暮らしに深く根付いています。看板商品「招福もなか」をはじめ、季節や行事に合わせた和菓子は、どれも素材と製法へのこだわりが詰まった逸品です。伝統の技を受け継ぎながらも、進化を続ける亀屋の和菓子は、新旧の住民が混在する世田谷の街並みそのもの。特別な美味しさと温かな思い出を求めて人々が集う、和菓子の名店をご紹介します。 思い出に寄り添うお菓子を 経堂のすずらん通りに店を構える亀屋。現店主 舘野貞俊さんのおじい様に当たる舘野貞助さんが、江戸時代から続く老舗「亀屋近江大掾」で修行を積み、暖簾分けを許されて昭和13年に開業。以来、経堂の地に根ざした和菓子屋として世代を超えて親しまれています。 舘野さんは専門学校や他店での修行経験はありませんが、店で働く職人さんの手仕事を見習ううちに自然と和菓子作りの世界へ入っていきました。技は教わるものでなく、差し向かいで作業しながら悟るもの。「私の手には、うちで働いていた3人の職人の技が沁み込んでいるんですよ」と掌を見つめ笑います。舘野さんの和菓子作りは、製菓・製パン屋を営まれていた母方の家系にもルーツが。お母様は「お菓子は嗜好品、美味しいか美味しくないかで選ばれるからこそ、やりがいのある仕事」という言葉をよく口にしていたのだと言います。この言葉が舘野さんの原動力となっています。 そして、亀屋のキャッチフレーズは「美味しさ、幸せ、みんないっぱい亀屋のお菓子」。「あの時、みんなで亀屋のお菓子を食べたよね」。そんなお客様の思い出に寄り添うお菓子を作りたい、幸せを届けたいという思いで日々の仕事に取り組んでいます。 地元にちなんだオンリーワンに 亀屋の一番のこだわりは餡作り。菓子屋は素材を磨き上げるのが仕事と考える舘野さんは、材料を厳選することはもちろん、古い文献を集めて伝統的な技術を理解したうえで、現代の設備に最適な製法を追求します。昔の技術や言い伝えだけに頼らず、常に何が正しいかを自分で考える。伝統的な技術と新しい方法のバランスを取りながら美味しさを磨き続けています。 亀屋の看板商品と言えば、豪徳寺の招き猫にちなんだ「招福もなか」。かつて家族で創業者のお墓がある豪徳寺へお参りに行った思い出を形にしたお菓子なのだと言います。つぶあん、こしあん、白あんの3種を楽しめて、見た目も可愛らしい一品で、世田谷みやげにも認定されています。また、世田谷梅まつりに合わせ考案した梅大福も亀屋の代表作。梅の季節には、1日千個以上を売り上げる人気商品です。「地元にちなんだオンリーワンの商品をこれからも作っていきたい」と舘野さんは意気込みます。 亀屋には地元に長く住む旧家の方々から、新しく経堂に移り住んできたファミリー層まで、幅広いお客様が足を運びます。昔からの商店街と新しいショッピングエリアが共存し、歴史と新しいカルチャーが融合する世田谷の姿は、伝統を守りながら革新を続ける亀屋の姿勢とも重なります。 舘野さんの夢は、亀屋を何代にも渡って利用してもらえるお店にすること。伝統的な和菓子の魅力を守りつつ、新しい形で多くの人々に届けることが、舘野さんの次なる挑戦です。 ご注文はこちらから → 世田谷 亀屋本店-ハックツ! 公式HP → 世田谷 亀屋本店 ホームページ
地域のコミュニケーション・ハブ「Film Coffee&Things」
三軒茶屋の隠れ家的カフェ「Film Coffee&Things」(フィルムコーヒー&シングス)。店内はオーナー荒田さんの好きなものが詰め込まれ、レコードの音色や観葉植物に囲まれた居心地よい空間です。お客様一人一人とのちょうど良い距離感を大切にする荒田さんの温かな人柄に触れることができます。コーヒーはもちろん、絶品エスプレッソバスクチーズケーキやヴィーガンの方も楽しめるバナナケーキなど、独学で磨き上げた手作りスイーツも自慢。誰もが気軽に立ち寄れる「公園のようなお店」を目指したいと語る荒田さんにお話を伺いました。 地域の公園のようなお店に 三軒茶屋の大通りから一本入った住宅街。Film Coffee&Thingsは、2022年12月にオープン。前身の「Coffee Wrights」で責任者を務めていた荒田さんがスピンアウトする形で新店をスタートさせました。荒田さんがカフェで働き始めたのは7年ほど前。それ以前は異業種でサラリーマンをしていたそうですが、コーヒーへの愛着から段々とそれを生業にしたいとの思いが生まれたと言います。それなら焙煎をしている店で豆の理解を深めたいと、Coffee Wrightsに転職しました。 前身のお店がコロナ禍で営業できなかった時期、荒田さんは「WEAT コーナーショップ」プロジェクト(WEAT=雨風をしのいで楽しく食べる)を運営。自分たちと同じようにお店を開けられない飲食店が商品を販売できるスペースを提供しました。プロジェクトを通じて飲食店や地域の人と繋がり、交流することの大切さを改めて実感したと語ります。「公園のように気軽に立ち寄れるようなお店を作り、地域のコミュニケーション・ハブになりたいという想いが強まりました」。 Film Coffee&Thingsの店内は、レコードで音楽がかかっていたり、観葉植物が置かれたりと随所に荒田さんの趣味が光ります。器の販売や異業種とのコラボレーションなど、自身のキャラクターを敢えて出しているのも、お客様との会話のきっかけを作って、距離を縮められたらとの考えから。「数多あるコーヒー屋の中でわざわざ来てくれる方は、人で選んでくれているのかなという想いがあって。接客には気を配っています」。細やかな心配りが心地良い関係を築き、お客様と友人のように親しくなったり、そこからスタッフで働いてくれる人が出てきたり。荒田さんを起点に、有機的なつながりが着実に育まれています。 どんなお客様にも安心と美味しさを Film Coffee&Thingsでは、スペシャルティコーヒーはもちろん、焼き菓子やベーグルも人気です。フードは全て店内で手作り。お客様の声を聞きながら試行錯誤を重ねて、現在の味に辿り着いたそう。バナナケーキ、ヴィーガンベリーショコラなど、幅広いお客様に安心してお楽しみいただけます。 誰もが気軽に立ち寄れる場所を目指すFilm Coffee&Things。商品を通じて荒田さんの想いにぜひ触れてみてください。...
地域のコミュニケーション・ハブ「Film Coffee&Things」
三軒茶屋の隠れ家的カフェ「Film Coffee&Things」(フィルムコーヒー&シングス)。店内はオーナー荒田さんの好きなものが詰め込まれ、レコードの音色や観葉植物に囲まれた居心地よい空間です。お客様一人一人とのちょうど良い距離感を大切にする荒田さんの温かな人柄に触れることができます。コーヒーはもちろん、絶品エスプレッソバスクチーズケーキやヴィーガンの方も楽しめるバナナケーキなど、独学で磨き上げた手作りスイーツも自慢。誰もが気軽に立ち寄れる「公園のようなお店」を目指したいと語る荒田さんにお話を伺いました。 地域の公園のようなお店に 三軒茶屋の大通りから一本入った住宅街。Film Coffee&Thingsは、2022年12月にオープン。前身の「Coffee Wrights」で責任者を務めていた荒田さんがスピンアウトする形で新店をスタートさせました。荒田さんがカフェで働き始めたのは7年ほど前。それ以前は異業種でサラリーマンをしていたそうですが、コーヒーへの愛着から段々とそれを生業にしたいとの思いが生まれたと言います。それなら焙煎をしている店で豆の理解を深めたいと、Coffee Wrightsに転職しました。 前身のお店がコロナ禍で営業できなかった時期、荒田さんは「WEAT コーナーショップ」プロジェクト(WEAT=雨風をしのいで楽しく食べる)を運営。自分たちと同じようにお店を開けられない飲食店が商品を販売できるスペースを提供しました。プロジェクトを通じて飲食店や地域の人と繋がり、交流することの大切さを改めて実感したと語ります。「公園のように気軽に立ち寄れるようなお店を作り、地域のコミュニケーション・ハブになりたいという想いが強まりました」。 Film Coffee&Thingsの店内は、レコードで音楽がかかっていたり、観葉植物が置かれたりと随所に荒田さんの趣味が光ります。器の販売や異業種とのコラボレーションなど、自身のキャラクターを敢えて出しているのも、お客様との会話のきっかけを作って、距離を縮められたらとの考えから。「数多あるコーヒー屋の中でわざわざ来てくれる方は、人で選んでくれているのかなという想いがあって。接客には気を配っています」。細やかな心配りが心地良い関係を築き、お客様と友人のように親しくなったり、そこからスタッフで働いてくれる人が出てきたり。荒田さんを起点に、有機的なつながりが着実に育まれています。 どんなお客様にも安心と美味しさを Film Coffee&Thingsでは、スペシャルティコーヒーはもちろん、焼き菓子やベーグルも人気です。フードは全て店内で手作り。お客様の声を聞きながら試行錯誤を重ねて、現在の味に辿り着いたそう。バナナケーキ、ヴィーガンベリーショコラなど、幅広いお客様に安心してお楽しみいただけます。 誰もが気軽に立ち寄れる場所を目指すFilm Coffee&Things。商品を通じて荒田さんの想いにぜひ触れてみてください。...
三宿の小さなParis「ブーランジュリー ボネダンヌ」
世田谷区三宿の住宅街に佇むブーランジュリー ボネダンヌ。フランスで修行を重ねたオーナーシェフの荻原さんが、本場パリの味と雰囲気を守り続けています。店内はフランスのパン屋をイメージ、お気に入りのアンティークがお客様を温かく迎えます。看板商品のバゲットのサンドイッチはバターとハムのシンプルな組み合わせで、1日に100本が売れる人気商品です。2022年には食べログ パンTOKYO百名店にも選出されました。地域の幅広い層のお客様から愛される本格的な味わいはどのように生まれたのか、荻原さんに聞きました。 本場の味に魅せられて オーナーシェフの荻原さんは、25歳の時にパティシエを志しフランスへ。1年半の修行中、バゲットにスーパーのハムを挟んだサンドイッチのシンプルながら深い味わいに感動したのだと言います。そこで30歳手前で再度渡仏。始めはショコラティエとして専門店で働きますが、やはりパンの勉強がしたいとの思いを強め、4年間パン屋で修行に励みました。帰国後、知人の誘いで五反田のパン屋に立ち上げから携わり3年間勤務。本場の美味しさを日本にも広めたい、そしてフランスで学んだ技術や経験を受け継いでいきたいという想いから、2013年、世田谷区三宿に自身のお店「ブーランジュリー ボネダンヌ」をオープンします。 店名の由来は「ロバの耳の帽子」 店名の「ボネダンヌ」はフランス語で「ロバの耳の帽子」という意味。「友達が教えてくれたんですが、昔のフランスでは悪いことをするとロバの帽子を被せて壁を向いて立たせるという風習があったんだそうです。その話を聞いて、当時のフランスはいい時代だったんだろうな、かわいいなって思ったんです。そこから名前をつけたんですよ」。店内の装飾にもこだわっており、フランスのルーツのもので揃えられています。アンティーク家具もたくさん集められたそう。お店に入るとロバの木馬がお出迎え。ほっこりした気持ちにさせてくれます。 フランスでは地域のパン屋さん同士がお休みをずらして取ったり、曜日ごとに開いているパン屋さんをお客さんに教えてあげたりする習慣があるそうです。そんな優しい雰囲気やおおらかさに惹かれた荻原さんは、フランスの文化を日本にも伝えていきたいと語ります。「フランスのパン屋では、大昔に確立された技術や経験を次の人に受け継いでいくという考えがあります。ですから、受け継いでくれる人がいれば教えたいし、将来独立を希望する方を積極的にスタッフに迎えています。実際に開業したスタッフも何名かいるんですよ」。 バターとハムの絶品サンドイッチ ボネダンヌの看板商品はバゲットのサンドイッチ。数種類ある中でもおすすめなのは、バターとハムのシンプルなものだそうです。幅広い方に愛され、平日でも100本以上売れるそう。原料はフランス産の小麦粉を取り寄せ、気候や水質の違いに苦心しながらも本場の香りと味わいを表現しています。完全に同じものは作れないものの、パリで味わったおいしさにこだわり、突き詰めていきたいと荻原さんは語ります。「フランスで学んだ基本的な軸を大きくは変えないようにしたいと思っています。ただ、地域のお客様の声は大切にしたいので、そこからエッセンスを取り入れるようにしています」。お客様のお声が聞こえてくるのも、地域に根差したお店ならでは。「三宿は成熟した街だと感じますね。流行りに流されないというか、一人一人が自分の感覚で判断して、ご自身で気に入ったら買ってくれるという方が多い。ありがたいですよね」。 ベーシックな伝統を守り、これからも変わらずに同じものをコツコツと作り続けていきたいと語る荻原さん。そんな荻原さんが焼くパンは、フランスで学んだ技術と経験が活かされ、地域に愛されています。ぜひ、ご賞味ください。 ご注文はこちらから → ブーランジュリーボネダンヌーハックツ! 公式Instagram → ブーランジュリーボネダンヌ Instagram 食べログ → ブーランジュリーボネダンヌ 食べログ
三宿の小さなParis「ブーランジュリー ボネダンヌ」
世田谷区三宿の住宅街に佇むブーランジュリー ボネダンヌ。フランスで修行を重ねたオーナーシェフの荻原さんが、本場パリの味と雰囲気を守り続けています。店内はフランスのパン屋をイメージ、お気に入りのアンティークがお客様を温かく迎えます。看板商品のバゲットのサンドイッチはバターとハムのシンプルな組み合わせで、1日に100本が売れる人気商品です。2022年には食べログ パンTOKYO百名店にも選出されました。地域の幅広い層のお客様から愛される本格的な味わいはどのように生まれたのか、荻原さんに聞きました。 本場の味に魅せられて オーナーシェフの荻原さんは、25歳の時にパティシエを志しフランスへ。1年半の修行中、バゲットにスーパーのハムを挟んだサンドイッチのシンプルながら深い味わいに感動したのだと言います。そこで30歳手前で再度渡仏。始めはショコラティエとして専門店で働きますが、やはりパンの勉強がしたいとの思いを強め、4年間パン屋で修行に励みました。帰国後、知人の誘いで五反田のパン屋に立ち上げから携わり3年間勤務。本場の美味しさを日本にも広めたい、そしてフランスで学んだ技術や経験を受け継いでいきたいという想いから、2013年、世田谷区三宿に自身のお店「ブーランジュリー ボネダンヌ」をオープンします。 店名の由来は「ロバの耳の帽子」 店名の「ボネダンヌ」はフランス語で「ロバの耳の帽子」という意味。「友達が教えてくれたんですが、昔のフランスでは悪いことをするとロバの帽子を被せて壁を向いて立たせるという風習があったんだそうです。その話を聞いて、当時のフランスはいい時代だったんだろうな、かわいいなって思ったんです。そこから名前をつけたんですよ」。店内の装飾にもこだわっており、フランスのルーツのもので揃えられています。アンティーク家具もたくさん集められたそう。お店に入るとロバの木馬がお出迎え。ほっこりした気持ちにさせてくれます。 フランスでは地域のパン屋さん同士がお休みをずらして取ったり、曜日ごとに開いているパン屋さんをお客さんに教えてあげたりする習慣があるそうです。そんな優しい雰囲気やおおらかさに惹かれた荻原さんは、フランスの文化を日本にも伝えていきたいと語ります。「フランスのパン屋では、大昔に確立された技術や経験を次の人に受け継いでいくという考えがあります。ですから、受け継いでくれる人がいれば教えたいし、将来独立を希望する方を積極的にスタッフに迎えています。実際に開業したスタッフも何名かいるんですよ」。 バターとハムの絶品サンドイッチ ボネダンヌの看板商品はバゲットのサンドイッチ。数種類ある中でもおすすめなのは、バターとハムのシンプルなものだそうです。幅広い方に愛され、平日でも100本以上売れるそう。原料はフランス産の小麦粉を取り寄せ、気候や水質の違いに苦心しながらも本場の香りと味わいを表現しています。完全に同じものは作れないものの、パリで味わったおいしさにこだわり、突き詰めていきたいと荻原さんは語ります。「フランスで学んだ基本的な軸を大きくは変えないようにしたいと思っています。ただ、地域のお客様の声は大切にしたいので、そこからエッセンスを取り入れるようにしています」。お客様のお声が聞こえてくるのも、地域に根差したお店ならでは。「三宿は成熟した街だと感じますね。流行りに流されないというか、一人一人が自分の感覚で判断して、ご自身で気に入ったら買ってくれるという方が多い。ありがたいですよね」。 ベーシックな伝統を守り、これからも変わらずに同じものをコツコツと作り続けていきたいと語る荻原さん。そんな荻原さんが焼くパンは、フランスで学んだ技術と経験が活かされ、地域に愛されています。ぜひ、ご賞味ください。 ご注文はこちらから → ブーランジュリーボネダンヌーハックツ! 公式Instagram → ブーランジュリーボネダンヌ Instagram 食べログ → ブーランジュリーボネダンヌ 食べログ
美味しい笑顔を食卓に届けたい。祖師谷に続く関根農園の野菜作りとは
世田谷区祖師谷で代々続く関根農園。できる限り農薬を使わず、自然の力を活かした関根さんのお野菜は、安全性と味わいが自慢です。ご近所のお客様が足しげく直売所に通います。お客様からの率直な感想を励みに、毎年工夫と改善を重ねているそう。都会にありながら新鮮な野菜を直接購入できる関根農園は、地域に愛される存在です。 会社勤めから農家へ転身 世田谷区祖師谷で農園を営む関根さんは、15年ほど前から本格的に農業を始めました。それまでも会社勤めの傍ら、週末に作業を手伝っていましたが、お父様のご病気をきっかけに畑を引き継いだのです。肥料の与え方や機械の操作はお手伝いの中で習得していても、作物毎にどう世話をするかまではわからない……最初は知識も経験も乏しく、そんな戸惑いも多かったそう。これまで種苗会社のウェブサイトで勉強したり、近隣の農家の方々、そして東京都の農業普及センターからアドバイスを受けたりして、少しずつ技術を磨いてきました。「わからないことだらけだったけれど、色々悩んでやったおかげで学ぶことができた、結果的には良かったですね」と関根さんは語ります。 お客様からのコメントが野菜作りの“肥やし” 関根農園では自然の力を最大限に活かせるように、屋外で作物を育てる露地栽培をおこなっています。育てているのはトマト、きゅうり、ナス、とうもろこし、白いんげん、カリノケール、みょうが、さといも……など、多種多様な野菜たちです。野菜ごとに個性があり、トマトは雨が少ないほうが糖度が高く濃厚な味わいになる一方、ナスは水分と紫外線を好むため適度な雨は歓迎だとか。自然のリズムを尊重しながら、最高の味を引き出す努力を日々重ねています。 採れたての野菜は自宅前の直売所でも販売。近隣の方々が足を運びます。なかにはお父様の代から通い続けている方も。お客様からの率直なコメントが野菜作りの原動力になっていると関根さんは言います。「美味しかったよ」という言葉はもちろんですが、「今年の枝豆はちょっと硬いね」といった素直な指摘も、次の野菜作りの肥やしになり有難いそう。「きついことを言われても、毎年見ていてくれて買ってくれるんだよね。それじゃあ今度はもっといいものを作らなくちゃってなるよね」。お客様との対話を通じて成長できることが、関根さんの大きな喜びです。 身体に入るものを大切に 関根農園の最大の特徴は、安全性と味にこだわった野菜作り。「人の鼻と口から身体に入るものは絶対におろそかにしてはいけない」というのが関根さんの考えです。できるだけ農薬を減らして自然な栽培方法を心がけ、東京都エコ農産物認定も獲得しました。「ちょっと面倒くさいけど、いつ種を撒いたとか、どんな肥料を与えたとか、色々な情報を毎年帳簿に残していてね。こんな気候だったらあの年のを見直してみようなんて役に立つんですよ。この帳簿に僕の農業のすべてが詰まっています」。そんな地道な一つ一つの努力が、関根さんの味わい深い野菜作りにつながっています。 「ちょっとくらい面倒がかかっても、自然とうまく付き合いながら、自分で美味しいなと思うものを作り続けていきたい」。 関根さんの長年の経験と工夫が詰まったお野菜、ぜひご家庭でお楽しみください。 ご注文はこちらから → 関根農園-ハックツ!
美味しい笑顔を食卓に届けたい。祖師谷に続く関根農園の野菜作りとは
世田谷区祖師谷で代々続く関根農園。できる限り農薬を使わず、自然の力を活かした関根さんのお野菜は、安全性と味わいが自慢です。ご近所のお客様が足しげく直売所に通います。お客様からの率直な感想を励みに、毎年工夫と改善を重ねているそう。都会にありながら新鮮な野菜を直接購入できる関根農園は、地域に愛される存在です。 会社勤めから農家へ転身 世田谷区祖師谷で農園を営む関根さんは、15年ほど前から本格的に農業を始めました。それまでも会社勤めの傍ら、週末に作業を手伝っていましたが、お父様のご病気をきっかけに畑を引き継いだのです。肥料の与え方や機械の操作はお手伝いの中で習得していても、作物毎にどう世話をするかまではわからない……最初は知識も経験も乏しく、そんな戸惑いも多かったそう。これまで種苗会社のウェブサイトで勉強したり、近隣の農家の方々、そして東京都の農業普及センターからアドバイスを受けたりして、少しずつ技術を磨いてきました。「わからないことだらけだったけれど、色々悩んでやったおかげで学ぶことができた、結果的には良かったですね」と関根さんは語ります。 お客様からのコメントが野菜作りの“肥やし” 関根農園では自然の力を最大限に活かせるように、屋外で作物を育てる露地栽培をおこなっています。育てているのはトマト、きゅうり、ナス、とうもろこし、白いんげん、カリノケール、みょうが、さといも……など、多種多様な野菜たちです。野菜ごとに個性があり、トマトは雨が少ないほうが糖度が高く濃厚な味わいになる一方、ナスは水分と紫外線を好むため適度な雨は歓迎だとか。自然のリズムを尊重しながら、最高の味を引き出す努力を日々重ねています。 採れたての野菜は自宅前の直売所でも販売。近隣の方々が足を運びます。なかにはお父様の代から通い続けている方も。お客様からの率直なコメントが野菜作りの原動力になっていると関根さんは言います。「美味しかったよ」という言葉はもちろんですが、「今年の枝豆はちょっと硬いね」といった素直な指摘も、次の野菜作りの肥やしになり有難いそう。「きついことを言われても、毎年見ていてくれて買ってくれるんだよね。それじゃあ今度はもっといいものを作らなくちゃってなるよね」。お客様との対話を通じて成長できることが、関根さんの大きな喜びです。 身体に入るものを大切に 関根農園の最大の特徴は、安全性と味にこだわった野菜作り。「人の鼻と口から身体に入るものは絶対におろそかにしてはいけない」というのが関根さんの考えです。できるだけ農薬を減らして自然な栽培方法を心がけ、東京都エコ農産物認定も獲得しました。「ちょっと面倒くさいけど、いつ種を撒いたとか、どんな肥料を与えたとか、色々な情報を毎年帳簿に残していてね。こんな気候だったらあの年のを見直してみようなんて役に立つんですよ。この帳簿に僕の農業のすべてが詰まっています」。そんな地道な一つ一つの努力が、関根さんの味わい深い野菜作りにつながっています。 「ちょっとくらい面倒がかかっても、自然とうまく付き合いながら、自分で美味しいなと思うものを作り続けていきたい」。 関根さんの長年の経験と工夫が詰まったお野菜、ぜひご家庭でお楽しみください。 ご注文はこちらから → 関根農園-ハックツ!
暮らしに溶けこむ街のパン屋「ON Y VA」
世田谷区深沢のパンと焼き菓子のお店「ON Y VA」(オニバ)は、20年以上のキャリアを持つパン職人、保住さんがパートナーとともに2022年に開業しました。世田谷区内で育てられたミモザの花酵母を使用し、ゆっくりと発酵した味わい深いパンが自慢です。「パン屋は粉屋」と例えるだけあって、パンの種類によって使う小麦や砂糖など素材にもこだわりが。広い間口で工房まで見渡せる店舗は、近所のお客様がふらっと立ち寄るアットホームな場所。地域に根差したパン屋として、ON Y VAは世田谷深沢に新たな魅力を作り出しています。 オープンで温かなパン作り パンと焼き菓子の店「ON Y VA」は、世田谷区深沢の50年続く商店街に2022年9月25日オープンしました。店主の保住さんは高校を卒業後、ホテルのベーカリー部門や飲食大手のベーカリー事業で20年以上パン職人として経験を積み、同店ではパン部門の統括シェフとして全店舗のメニュー開発や技術指導を担当。保住さんはON Y VAを開いた理由をこう語ります。「パン屋を開きたいという若い人はたくさんいるけれど、途中で断念してしまう人も多いんです。ずっと勤めで人に教えるような立場でやってきたこともあって、そんな人たちをサポートしたいなと。それでまずは自分でお店を始めてみようと思いました」。 ON Y VAの特徴は何と言っても温かな雰囲気。パンのショーケースと厨房が見渡せるオープンな造りで行き交う人を優しく出迎えます。厨房まで見えるような作りにしたのは、近所の子供たちにパン作りを見て楽しんで欲しい、食べ物を大切に思うきっかけになってくれたらという保住さんの思いから。カウンターショーケースはアンティークショップでたまたま見つけた日本箪笥をリメイクしたもの。「設計していたカウンター幅にぴったりで、運命だなって思いましたよ」と保住さんは笑います。取材中も何組かご近所のお客様が来店され、会話が弾みます。お客様に「美味しい」と言われることや、リピーターの方が来店してくれることにやりがいを感じると保住さんはにこやかに語ってくれました。 ゆっくりと発酵するミモザの花酵母 ON Y VAのパンには世田谷区内で育てられたミモザの花酵母を使用。この花酵母は東京農業大学の研究室で培養したもので、市販のイーストと比べて時間をかけてゆっくりと発酵し、乳酸菌との働きでうま味や香りを引き出してくれるそう。おまけにグルテンの消化が良くなって、食べても疲れにくいとか。「一度にたくさんは作れないけれど、味わいが美味しいパンになるんですよ」とその効果を詳しく教えてくれました。食パンやチャバタなどの食事パンには風味の良い石臼引きの小麦粉、種子島の粗糖を使用するなど素材にもこだわりが。「パン屋は粉屋でもあるなと思うんです」。食パンは試行錯誤の末に5種類の国産の小麦粉をブレンドし、シンプルでも味わい深くご近所の方にも人気です。 お店の通りは50年ほど続く商店街。昔ながらの雰囲気が残っています。後継者不足などにより、店舗は少ないものの、近くの小児科に通う親子連れが「注射を頑張ったからご褒美にパンを買ってあげるね」と言って立ち寄るアットホームな街。「パンは色々な食べものと親和性があるから、地域を盛り上げるのに役立てるのではないかと思って。パン屋があることで他の飲食店も始められる。そんな街づくりをここ深沢で実現できて、そして全国にも展開できたらステキですよね」と夢を語ります。地元の小麦と、地元の花から取った酵母を使って、その土地ならではのオリジナルのパンで地域を盛り上げたい。夢の実現を目指し、保住さんのチャレンジは続きます。 ...
暮らしに溶けこむ街のパン屋「ON Y VA」
世田谷区深沢のパンと焼き菓子のお店「ON Y VA」(オニバ)は、20年以上のキャリアを持つパン職人、保住さんがパートナーとともに2022年に開業しました。世田谷区内で育てられたミモザの花酵母を使用し、ゆっくりと発酵した味わい深いパンが自慢です。「パン屋は粉屋」と例えるだけあって、パンの種類によって使う小麦や砂糖など素材にもこだわりが。広い間口で工房まで見渡せる店舗は、近所のお客様がふらっと立ち寄るアットホームな場所。地域に根差したパン屋として、ON Y VAは世田谷深沢に新たな魅力を作り出しています。 オープンで温かなパン作り パンと焼き菓子の店「ON Y VA」は、世田谷区深沢の50年続く商店街に2022年9月25日オープンしました。店主の保住さんは高校を卒業後、ホテルのベーカリー部門や飲食大手のベーカリー事業で20年以上パン職人として経験を積み、同店ではパン部門の統括シェフとして全店舗のメニュー開発や技術指導を担当。保住さんはON Y VAを開いた理由をこう語ります。「パン屋を開きたいという若い人はたくさんいるけれど、途中で断念してしまう人も多いんです。ずっと勤めで人に教えるような立場でやってきたこともあって、そんな人たちをサポートしたいなと。それでまずは自分でお店を始めてみようと思いました」。 ON Y VAの特徴は何と言っても温かな雰囲気。パンのショーケースと厨房が見渡せるオープンな造りで行き交う人を優しく出迎えます。厨房まで見えるような作りにしたのは、近所の子供たちにパン作りを見て楽しんで欲しい、食べ物を大切に思うきっかけになってくれたらという保住さんの思いから。カウンターショーケースはアンティークショップでたまたま見つけた日本箪笥をリメイクしたもの。「設計していたカウンター幅にぴったりで、運命だなって思いましたよ」と保住さんは笑います。取材中も何組かご近所のお客様が来店され、会話が弾みます。お客様に「美味しい」と言われることや、リピーターの方が来店してくれることにやりがいを感じると保住さんはにこやかに語ってくれました。 ゆっくりと発酵するミモザの花酵母 ON Y VAのパンには世田谷区内で育てられたミモザの花酵母を使用。この花酵母は東京農業大学の研究室で培養したもので、市販のイーストと比べて時間をかけてゆっくりと発酵し、乳酸菌との働きでうま味や香りを引き出してくれるそう。おまけにグルテンの消化が良くなって、食べても疲れにくいとか。「一度にたくさんは作れないけれど、味わいが美味しいパンになるんですよ」とその効果を詳しく教えてくれました。食パンやチャバタなどの食事パンには風味の良い石臼引きの小麦粉、種子島の粗糖を使用するなど素材にもこだわりが。「パン屋は粉屋でもあるなと思うんです」。食パンは試行錯誤の末に5種類の国産の小麦粉をブレンドし、シンプルでも味わい深くご近所の方にも人気です。 お店の通りは50年ほど続く商店街。昔ながらの雰囲気が残っています。後継者不足などにより、店舗は少ないものの、近くの小児科に通う親子連れが「注射を頑張ったからご褒美にパンを買ってあげるね」と言って立ち寄るアットホームな街。「パンは色々な食べものと親和性があるから、地域を盛り上げるのに役立てるのではないかと思って。パン屋があることで他の飲食店も始められる。そんな街づくりをここ深沢で実現できて、そして全国にも展開できたらステキですよね」と夢を語ります。地元の小麦と、地元の花から取った酵母を使って、その土地ならではのオリジナルのパンで地域を盛り上げたい。夢の実現を目指し、保住さんのチャレンジは続きます。 ...
変化する香りを楽しむスパイスカレー「CARMA」
2019年にオープンしたスパイスカレーのお店・CARMA。毎週木曜日にコワーキングスペース「三茶WORK」で食べることができる、POPUPのレストランです。また、オンラインショップでは、自宅で本格的なスパイスカレーが作れるキットも販売し、人気を博しています。「カレーづくりの過程は毎回変化がある、それがなにより楽しい」。そう語る店主の徳山さんに、お店を始めたきっかけや、スパイスカレーの魅力を聞きました。 少しの手間こそおいしさの秘訣 もともとITや不動産といった業界で働いていた徳山さん。カレー屋さんを始めるきっかけは、人生の転機を求めて仕事を辞め、アメリカ・ニューヨークに滞在したことでした。ブルックリンの小さなカフェやレストランでさまざまなスパイス料理に出会い、またそこでカジュアルに働くスタイルにも魅了されたのだと言います。そして帰国後は、インド&スパイス料理研究家の渡辺玲氏に師事し、スパイスカレーについて学び始めました。 徳山さんが開業を決意した2019年は、コロナ禍の真っ只中。世相を鑑み、実店舗ではなく、オンラインでのスパイスキット販売を始めました。もちろん、最初は手探りです。しかし、Instagramでカレー作りの様子を配信するなど、積極的な発信を続け、徐々にファンが増加していったのだと言います。 看板商品は、2024年の「世田谷みやげ」にも選ばれた、チキンカレー&レモンライススパイスキット。徳山さんは「スパイス料理ならではの一手間を楽しみながらつくってほしいですね」と語ります。キットは本格的なスパイスカレーを誰でもつくれるようにする反面、ただ電子レンジに入れればできあがりというものではありません。スパイスや玉ねぎをじっくり炒めるなど、少し手間のかかる工程こそが、おいしさの秘訣なのです。そんなプロセスの面白みをお客様に感じてほしい、それが徳山さんの願いです。 オフラインでの活動は、現在に至るまでPOPUPが中心。下北線路街でのお披露目から始まり、人のつながりを通じて、活動場所を増やしていきました。今年の2月にはコワーキングスペース「三茶WORK」にて、毎週木曜日の出店を開始。定番のチキンカレーに加えて、季節感を大切にし、旬の野菜を使ったメニューもあります。自家製のアチャール(インドのお漬物)も人気があります。 どのカレーでも共通するのは、スパイスや玉ねぎを炒める工程の重要性です。徳山さんは「スパイスカレーでは最初の工程で味の8割が決まる」と語ります。 オンラインもオフラインも、スパイスで繋がるコミュニティ CARMAのPOPUPには、幅広いお客様が集まります。コワーキングスペースの利用者はもちろん、地元の方々やWeb上の記事をみて訪れる方などさまざまです。オンラインショップについては、30~40代の女性が中心で、自宅でも本格的なスパイスカレーを楽しみたいという食通の方が多いそう。 徳山さんが世田谷での出店を決めたのは、ずっと駒沢に住んでいたこと、バンドをやっていた頃に下北沢でライブを演っていたことからだと言います。世田谷の豊かな文化と、地域のコミュニティが好きなのだと話します。地元の世田谷福祉作業所とコラボレーションするなど、地域との連携も進めています。 今後の展開として、2024年11月末には学芸大学駅の高架下に実店舗をオープン予定です。新しいお店では、昼はカレー、夜はさらにスパイスを使ったおつまみとお酒も楽しめるというスタイルで展開していくそう。 オンラインでもオフラインでも、ぜひ、徳山さんの手がける本格的なスパイスカレーを味わってみてください。 ご注文はこちらから → CARMAーハックツ! 公式Instagram → CARMA Instagram
変化する香りを楽しむスパイスカレー「CARMA」
2019年にオープンしたスパイスカレーのお店・CARMA。毎週木曜日にコワーキングスペース「三茶WORK」で食べることができる、POPUPのレストランです。また、オンラインショップでは、自宅で本格的なスパイスカレーが作れるキットも販売し、人気を博しています。「カレーづくりの過程は毎回変化がある、それがなにより楽しい」。そう語る店主の徳山さんに、お店を始めたきっかけや、スパイスカレーの魅力を聞きました。 少しの手間こそおいしさの秘訣 もともとITや不動産といった業界で働いていた徳山さん。カレー屋さんを始めるきっかけは、人生の転機を求めて仕事を辞め、アメリカ・ニューヨークに滞在したことでした。ブルックリンの小さなカフェやレストランでさまざまなスパイス料理に出会い、またそこでカジュアルに働くスタイルにも魅了されたのだと言います。そして帰国後は、インド&スパイス料理研究家の渡辺玲氏に師事し、スパイスカレーについて学び始めました。 徳山さんが開業を決意した2019年は、コロナ禍の真っ只中。世相を鑑み、実店舗ではなく、オンラインでのスパイスキット販売を始めました。もちろん、最初は手探りです。しかし、Instagramでカレー作りの様子を配信するなど、積極的な発信を続け、徐々にファンが増加していったのだと言います。 看板商品は、2024年の「世田谷みやげ」にも選ばれた、チキンカレー&レモンライススパイスキット。徳山さんは「スパイス料理ならではの一手間を楽しみながらつくってほしいですね」と語ります。キットは本格的なスパイスカレーを誰でもつくれるようにする反面、ただ電子レンジに入れればできあがりというものではありません。スパイスや玉ねぎをじっくり炒めるなど、少し手間のかかる工程こそが、おいしさの秘訣なのです。そんなプロセスの面白みをお客様に感じてほしい、それが徳山さんの願いです。 オフラインでの活動は、現在に至るまでPOPUPが中心。下北線路街でのお披露目から始まり、人のつながりを通じて、活動場所を増やしていきました。今年の2月にはコワーキングスペース「三茶WORK」にて、毎週木曜日の出店を開始。定番のチキンカレーに加えて、季節感を大切にし、旬の野菜を使ったメニューもあります。自家製のアチャール(インドのお漬物)も人気があります。 どのカレーでも共通するのは、スパイスや玉ねぎを炒める工程の重要性です。徳山さんは「スパイスカレーでは最初の工程で味の8割が決まる」と語ります。 オンラインもオフラインも、スパイスで繋がるコミュニティ CARMAのPOPUPには、幅広いお客様が集まります。コワーキングスペースの利用者はもちろん、地元の方々やWeb上の記事をみて訪れる方などさまざまです。オンラインショップについては、30~40代の女性が中心で、自宅でも本格的なスパイスカレーを楽しみたいという食通の方が多いそう。 徳山さんが世田谷での出店を決めたのは、ずっと駒沢に住んでいたこと、バンドをやっていた頃に下北沢でライブを演っていたことからだと言います。世田谷の豊かな文化と、地域のコミュニティが好きなのだと話します。地元の世田谷福祉作業所とコラボレーションするなど、地域との連携も進めています。 今後の展開として、2024年11月末には学芸大学駅の高架下に実店舗をオープン予定です。新しいお店では、昼はカレー、夜はさらにスパイスを使ったおつまみとお酒も楽しめるというスタイルで展開していくそう。 オンラインでもオフラインでも、ぜひ、徳山さんの手がける本格的なスパイスカレーを味わってみてください。 ご注文はこちらから → CARMAーハックツ! 公式Instagram → CARMA Instagram